泌尿器科の癌(腎臓癌、膀胱癌、精巣癌など)についての
ご意見・ご質問(詮索や無断転載を禁止します)
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ご意見と返事12 前立腺がんについて はじめまして。私は33歳の女性です。ネットで相談ができることがわかり是非先生にお伺い致したく、心が救われる思いでご相談いたします。よろしくお願いいたします。私の父は現在63歳です。5月に健康診断の血液検査で前立腺がんがわかり、骨転移などがなかったので8月に全摘出いたしました。手術は成功しましたがまわりの細胞の検査で皮膜を超えていることがわかりました。 転移はしていないようです。現在退院しており今度は1カ月後に来なさいといわれています。その先生の言われるには皮膜を超えていたが細胞は高・中・下で言えば高の質の細胞なので10年は生きられると保障しますとの事を言われたそうです。そしてこれからホルモン療法をするようですが、ネットでいろんな情報を見ていると、すぐどこかに転移したなどという事例があるのでこのまま他の治療をしなくても大丈夫なのかと心配です。少しでもがんの細胞が少ないうちに治療したほうが良いのではないかと最先端の治療の情報などを見ていると陽子線治療だと皮膜を越えていても完治できる可能性があるとか超音波治療、小線源療法などこのような治療を早く行ったほうが良いのでしょうか? 診察も1カ月後というのはその間に転移しないかと思うと心配でたまりません。前立腺にはイソフラボンが有効らしいのできなこを毎日食べるように言っています。ウコンやビタミンなどのサプリメントもとったほうが良いのでしょうか? 少しでも進行を遅らせる情報があれば教えていただきたいです。先生のいわれた10年保障は本当なのかどうかどう思われますか?その先生にお聞きしようとしましたがすでに父に全部話しており、これからもずっと通院するので話すことはないといわれました。いろいろと無理な質問をして申し訳ございません。このように質問できることが私にとってとても心の救いになります。よろしくお願いいたします。 謹啓 せっかく御返事を差し上げても、全く御返事など御反応がなかった方が多いものですから、果たして、私のメールが届いたかどうか、届いて何か不満でもおありになったのではなかろうかなど、などいろいろ考えました。やはり、私めの返事に対して、どうであったのかが一言でもおありになれば、こちらも安心いたしますし、また今後の励みにもなります。 私めは、今、診療や手術の合間に時間を作って返事をしたためておりますが、なかなか忙しくて思うようにさばけません。せっかく苦労して返事をお書きしましても全く反応のない方がおられて、もうこんなことはやめた、やめた、やめたと思うところを、いや待てよ、私の返事を来るまでずーっと、心から待ち望んでおられる方もおられるかもしれないので、やはりここは一つ、きついけれども、がんばって返事をお出ししようと思ってここまでやっております。 返事を出されない方は匿名や名無しの方がほとんどです。匿名や名無しでは、返事を出さなくても聞きっぱなしでも良いというような雰囲気が感じられます。やはり匿名や名無しでは、お出しになるご自分のメールに対する責任の上からも、良くないと思い至るようになりました。そこのところをお含み置きまして、お汲み取られますように、よろしくどうぞ。 では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 大変失礼いたしました 謹啓 お父様が前立腺癌になられてたいへん御心配と存じます。 しかし、高分化腺癌のようですので、あまり心配される必要はないかも知れません。お父様の主治医はきちんと、しっかりと治療されておられるようですし、しかも詳しく説明もされているようです。むしろ、あなたがあまりにも御心配されて、うろたえ、焦っておられるようですが、もっと落ち着いて、ゆっくりとこれからのことをお考えになられてはいかがでしょうか。泌尿器科いまりクリニックのHPに前立腺癌のことが治療も含めてかなり詳しく書いていますので、きっとご参考になると存じます。 あなたの主治医を信頼して、これからご看病をしましょう。あなたが異常に心配されるとお父様にも良くない影響があるかも知れません。あなたはあわてずに、もっと落ち着かれたらよいと存じます。 お返事ありがとうございました |
ご意見と返事11 ご相談させてください。水腎症への対処について 今月10日のCTの結果、Th11椎体右側部分とリンパ節に転移、右水腎症の所見がありました。現在、腰と右背からわき腹にかけて強い痛みがあり、痛み止めの薬を飲んで痛みを抑えています。主治医は、右わき腹の痛みは、水腎症が原因だと見ています。痛みがある以外は、自宅で日常生活を送ることが可能です。 水腎症への対処について、医師は「痛み止めで痛みを抑え、このまま何もしない」という方針です。理由は、片方の腎臓だけで腎機能を維持できる、カテーテルを留置すると異物感や炎症が生じる可能性によりQOLが低下する、というものです。しかし、家族としては、このまま右腎臓の機能を失わせてしまうよりも、多少の不便はあっても、カテーテル留置により右腎臓の機能を維持させたいと考えています。 そこで、先生にお伺いしたいのは、 ・妻のようなケースで、カテーテルにより右腎臓の機能を維持することは、どれぐらいの意義があるのでしょうか。 Impression 謹啓 奥様が、まだお若いのに、たいへんなご病気になり、毎日のご看病も本当に、本当にとてもご心労と存じます。 一般に、あなたの奥様のような場合、右の水腎症はおそらく右尿管の閉塞と存じます。その原因は、後腹膜に浸潤した胃がんが尿管周囲にかたまりとなって尿管を取り巻き、圧迫して、尿管を閉塞したものが多いようです。その治療について、操作の侵襲の軽いものから順に治療法を書きますと、尿管に細いカテーテルを入れて膀胱と腎臓をつなぐ方法(尿管ステント法、またはダブルジェイカテーテル法)、腎臓に皮膚から直接管を挿入する方法(腎瘻)、腎臓を摘出する方法などです。 もしもできることであれば、体に対する影響の一番軽い尿管ステント法がよいでしょう。この尿管ステント法では、内視鏡を使い、膀胱内と腎盂を細い管でつなぐので、管の両端が腎盂と膀胱内です。そのため管が体の外に出ていませんので、日常生活にあまり不便はないようですが、人によっては膀胱刺激症状があります。ところが、尿管の閉塞が強くて、細い管も通過しないようですと、残念ながら尿管ステント法は不可能です。 次に、腎臓に皮膚から直接管を挿入する方法(腎瘻)は、皮膚から管を出して、その先に尿を貯める袋を下げます。泌尿器科いまりクリニックでも、何人かおられます。管を1-2週間で交換して、洗浄します。時に管が上皮片や塩分で閉塞します。あるいは、何かの拍子に抜けることがあり、その時はすぐに管を再挿入する必要があります。そうしないと皮膚からの通路がすぐに閉じてしまうからです。そして、管やガーゼをテープで固定しますので時々皮膚がかぶれます。さらに、管がある以上、風呂に入れません。寝る時は管を下にできません。などのことが腎瘻の現状です。 さて、あなたの奥様のような場合、残念ですが、一般的には、残された時間があまり長くないかも知れませんので、私の個人的意見では、もしも私があなたの立場であれば、腎瘻は希望しないかも知れません。しかし、もしも腎瘻によって今の右腹の痛みが取れると言うことであれば、希望するかも知れません。ところで、もしも右の腎臓が完全に働かなくなっても、左腎がしっかりしていれば、腎不全にはなりませんし、日常生活にもあまり問題はないようです。 さて、第11胸椎に転移があるとのことですが、足のしびれや脱力、マヒにご用心しましょう。階段やでこぼこした道を歩く時は特に用心しましょう。 今後ご看病はたいへんと存じますが、元気をお出しになり、これからのご夫婦のお時間を大切に。 お返事をいただきどうもありがとうございました |
ご意見と返事10 お教えください On 2003.9.10この前は、力強いお言葉を賜り心から感謝いたしております。ほんとに、くどくて申し訳ありません。今年春、全摘手術、ステージC、精嚢も摘出。転移なし。8月12日で2度目のリュウプリン注射をされました。3か月持つそうです。製造元の武田薬品に聞きましたら、大体2年効果があるのみということでした。その後の治療は放射線ということになるのでしょうか。そして、ホルモン療法が効かなくなってからいつまで続くのでしょうか。このガンにおかされて死ぬことがなければ、なにをされてもかまいませんが。いそがしい総合病院で個人のことはいちいち、きいていられないとのことです。ご教授のほどお願い申し上げます。 謹啓 あなたの場合は、今のところ順調に治療されているような印象です。この効果が続く方は、それこそずーっと続きますので全く再発はございません。後は確率の問題ですが、あなたの場合は癌の悪性度はいかがでしょうか。悪性度が低いものはほとんど心配は要りません。その事も含めて主治医にきちんとお聞きになってはいかがでしょうか。もしも答えてくれない場合は今までの検査や手術のデーター、レントゲン検査などの資料を全部もらって、あるいは借りて、他の病院に受診されて、いわゆるセカンドオピニオンをいただいてはいかがでしょうか。 私もあなたを診察もしておりませんし、今までの検査や手術のデーター、レントゲン検査などの資料を見たわけでもございませんので、これ以上のお答えをお聞きになるのは無理と存じます。では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 |
ご意見と返事9 がん治療の後。。。 主治医が言うには、がん治療の放射線のせいで膀胱が硬くなりひびわれてしまったそうです。現在も腹圧などで尿はもれたまま。パッドなしでは生活できないほどの量が漏れている状態です。 4月には腎盂炎で1週間入院し、7月頃からようやく熱も出なくなりました。バルーンのせいで膀胱炎になりやすく、抗生剤をのんでもしばらくするとまた尿が濁ってきます。医者はお腹2箇所からバッグを取り付ける手術をすれば尿漏れは解消できるといいますが、なかなか決心できません。どうにか外に見えない状態の方法はないものかと日々悩んでおります。これから先おしっこ袋をつけた生活はしたくないのです。お忙しいとは思いますが、何卒回答よろしくお願いいたします。 謹啓 お若い30歳から大病を患われて、ご苦労は本当にたいへんでしたと存じます。これからと言う時に実に困難なことに会われて、ご辛苦をお察し申し上げます。さて、あなたと同じような方が何人も以前おられましたので、今も存じております。その中で、一番症状が重い方は、膀胱と膣と直腸がつながってしまい、人工肛門をされており、さらに、膀胱からの尿が膣と尿道から24時間少しずつ常に漏れていました。その方は尿失禁が排尿のすべてでしたので、いつもおむつやパッドを当てていました。夏はよく周りの皮膚がかぶれていました。あなたの場合は、この方よりは軽いかも知れませんが、とてもつらいことと存じます。 さて、あなたは、治療用の大量の放射線をお受けになっていますので、その当たったところの組織がもろくなっていると存じます。そのために、膀胱も小さく、硬くなって、尿があまり溜まらずに、漏れておられるようです。膀胱が大きく柔らかくなって、たくさん尿を貯めることができれば、尿失禁もずいぶん減るか、消失するでしょう。ところが、このことがたいへんに難しいと存じます。 あなたの尿失禁に対して、今後、考えられ得る方法としては、 1.このまま待って、時間が経ち、放射線性膀胱炎が軽快することを待つ。そして自然に膀胱がふくらむことを待つ。この時炎症を軽くするように、ビタミンEやCを飲んだり、消炎鎮痛剤、漢方薬(小柴胡湯、あるいは柴苓湯、四物湯合猪苓湯、八味地黄丸など)、抗コリン剤なども同時に内服しますが、膀胱がふくらむまで数年単位で時間を要すでしょうし、あるいは、このままの状態が続くかも知れません。 2.腸管を使って袋を作り、膀胱にくっつけて膀胱を広げるという手術、つまり膀胱拡大術を行う方法。術後はおそらく自己導尿が必要でしょう。ところが、放射線が腸にも当たっているかも知れませんので、腸ももろくなっていると、手術がうまく行かない、あるいは、手術ができないという可能性があります。 3.尿が膀胱に行かないように、尿管を皮膚から直接出す方法。左右の尿管がありますので、2カ所必要です。術後は尿を貯める袋が2個必要です。 4. 尿が膀胱に行かないように、尿を皮膚から直接出す方法。3と似ていますが、腸管を代用膀胱にして、皮膚から出しますので、1カ所で済みます。術後は尿を貯める袋が1個必要です。 ほかにももっと優れた方法があるかも知れませんし、これから出てくるかも知れません。今のところは1.の方法で、様子を見ながら、今後どのようにするか慎重に検討されるのがよいのではないでしょうか。では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 @@@@@です。 返信ありがとうございました。 |
ご意見と返事8
癌の転移と足の浮腫みについて 今は3ヶ月に一回、尿管からの管を交換してます。医者にも奇跡に近いと言われながら、この秋に7年目を迎えます。しかし、ここ数ヶ月、(尿の管を取り替えてから)左足にひどい浮腫みが出て利尿剤を服用しましたが浮腫みは解消せず、また足の付け根のリンパ節あたりが腫れているようです。 超音波で何か写ったらしく、造影液を入れながらストマと尿路の管を交換してみてその後、CTの予定らしいです。その結果で5週間の放射線治療を行うらしいです。 術後、7年もたって同じ癌が再発するようなことはあるのでしょうか?それは、膀胱癌なのでしょうか?またリンパ節の癌に対して、放射線治療は有効な治療法なのでしょうか?根治治療になるのでしょうか?放射線=治らない癌というイメージがあるのですが・・・いかがでしょうか?どのように考えられますか? 謹啓 あなたのお母様は膀胱ガンとその再発で、たいへんご難儀と存じます。膀胱ガンが最初に出現して7年目といっても、再発することも少ないでしょうが報告もあるようです。以前の膀胱ガンと同じものかあるいは同じようなものかは、今度の組織と以前のガンの組織を顕微鏡などで調べて判断します。 放射線治療は有効な方法ですので、かなり効果が期待できると存じます。しかし、治療中はかなり倦怠感などがあって、ご苦労のようですし、さらに副作用として治療後に皮膚などの放射線性皮膚炎などの炎症を生じ、しばらく難儀と存じます。 左足のむくみはリンパ管が詰まっていて、リンパの流れが停滞し、そのために起きているように存じます。マッサージなどが必要と存じます。 これからのご闘病もたいへんでしょうが、お母様を励まし、親孝行をされますように。 では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎On 2003.7.14 |
ご意見と返事7 ご相談 治療後、排尿が非常に困難になり、おなかが痛くなる事が多く、苦痛だった為、放射線を受けた病院の泌尿器科にて診断を受けたところ、副作用によるもの、との事で、尿を出やすくする?(筋肉を緩める?)薬を処方して頂きました。 現在は、尿が出にくい、という症状の他に、大便の方が薬のせいなのか、うまく我慢してコントロールが出来ないような症状が出てきてしまいました。上記のような放射線による泌尿器の副作用、母はこのまま一生続くのでは、ととても心配しています。 このような症状は一定期間が経つと改善されるものなのでしょうか? また、何か適切は治療などありましたらご教授頂きたいのです。 よろしくお願い致します。長野県@@@@@@@@@ 謹啓 さて、放射線による膀胱や直腸の障害は、照射直後に生じる急性障害と、後に生じる後期障害とがあります。どちらもなかなか治りに難いようです。慢性膀胱炎や慢性腸炎になって、排尿の異常としては尿が出にくくなったり、残尿感や頻尿、排尿痔の痛みが出ます。排便についても下痢や便秘が出現してくるようです。そして、普通の膀胱炎よりも治りが遅いですが、次第に症状は軽くなって、いずれはほぼ消失するようになります。 後期には膀胱出血を生じやすくなります。何年も、十数年もして、膀胱炎になった時に出血しやすくなり、しかもなかなか止血しないことがあります。以前放射線治療を受けた方が、膀胱からの出血でたまにおいでになることがありますが、出血していない時はどうもないようです。 今は急性障害の時期で症状も強くてたいへんでしょうが、次第に落ち着いてきますよ。それまではたいへんでしょうが、緩和ケアを主体とした治療をお受けになれば良いと存じます。では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 On 2003.6.15 |
ご意見と返事6 前立腺ガンを手術しました 謹啓 癌の手術をされてしかもあまり説明がないとのことで、とても御心配と存じます。手術自体もその前後の御闘病もたいへんなご心労であったことと存じます。 おそらく、あなたの場合は前立腺癌の比較的初期でしたので、ごく一部が前立腺から周囲の精嚢腺に出ていましたが、おそらく99%以上の確率で、精嚢腺も含めてすべて取り除かれたものと存じます。そのごくわずかの残っているという可能性に対してホルモン注射による内分泌治療をしているようです。これでおそらく100%近い治療がなされていると存じます。後は少なくとも5年間くらいホルモン注射や飲み薬による内分泌治療を続ければ良いだけです。PSAは次第に低下して、普通1以下になります。泌尿器科いまりクリニックではホルモン注射による内分泌治療が良く効く場合は大部分の方はPSA0.1以下です。 あなたの場合は前立腺癌が致命傷になってこれで亡くなるということは、まずあり得ないような印象です。今後まだ数ヶ月は手術後の養生をされて体力の回復を計るように用心し、しかも、元気を出されてこれからも公私共々御活躍ください。 有難う御座いました。 謹啓 わたしも泌尿器科医の端くれとして、たくさんの患者さんに前立腺癌の内分泌治療(抗男性ホルモン治療)を20数年頼続けております。それらの患者さん方は60-90%以上の方で、治療によって前立腺癌がとても小さくなり、触ったりしてもわからないくらいになる方が大部分です。あなたの場合もおそらく90%以上の確率で前立腺癌が、小さくなって、消滅するくらいになると存じます。元気を出して治療を継続しましょう。なお、泌尿器科いまりクリニックのHPに、私の自慢ですが、わりと詳しく前立腺癌のことを記していますので、ご参考になると存じます。では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎 小峰信一郎先生 心からお待ち申し上げております。 私は、長野市在住の62歳です。先生の心のこもったHPをいつも開かせて頂いております。気持ちが明るくなります。どうかよろしくお願い申し上げます。 |
ご意見と返事5 3度目です。3度目の膀胱腫瘍です。また抗ガン剤をするかと思うと。憂鬱です。たばこは、悪いですね、 やめなければノTVなんかで、よく見る、MRIみたいな機械で、全身を写して、癌の所が、赤くなるものありますよね。そんな機械が、ある病院は、大学病院でしょうか? 謹啓 |
ご意見と返事4 前立腺ガンについて相談します このような消極的な治療で寿命までまっとうできるのでしょうか?6月28日に1回目のホルモン注射を打ちました。これから1カ月毎に打っていきます。ホルモン注射は1ヶ月毎か3ヶ月毎に分かれる見たいですが、どちらが良いと考えますか?前立腺前摘出というのは、71才の年齢を考慮するとリスクが大き過ぎますか?私としては6カ月位ホルモン治療を続けてから、放射線治療でやっつけてもらうのが良いかと考えるのですが?放射線も粒子線治療がよいですか_ 謹啓 ホルモン注射は1ヵ月用で1本6万5千円くらいですので、3ヵ月で16万5千円ですが、3ヵ月用ですと1本10万円で効果も同じですので、どちらが安いかはっきりしております。注射の痛みも3か月に1回で済みます。 あなたのご親戚の場合は、このままホルモン治療を続けて1-2年以内に70-90%位の確率で癌がほとんど消滅したようになって、わからないくらい小さくなると存じます。薬が効かなくなって再燃する時に放射線治療をすればよいのではなかろうかと存じます。 On 2003.6.1, at 07:06 午後, mother-sky wrote: 早速の返事ありがとうございました。自分の身を明かさずに申し訳ありませんでした。 @@@@@@@、大阪府です。先生の返信で何か心の仕えが少しとれたような気がします。本当にありがとうごさいました。 実は自分の父親です。ガンの疑いがあると言うことだけで、母親が食事も出来ず、父親より母親がどうにかなるのではという状態になったため、主治医にお願いして告知をやめてもらいました。僕としては、僕がだまっている事で父親の寿命を縮めるのではないかと罪悪感が有り、体調を崩しております。 ただ、ひとつ気になる事が有ります。父親が前立腺肥大も有り、尿が出にくく管を入れています。主治医が数ヶ月で絶対改善するといっていただいているのですが、前立腺が40グラム近く有ってもともと大きいので1年くらいしたら、前立腺をとるか削るかのどちらかの処置をした方が良いと言われています。ただ削るのはガンをばらまくおそれが有るのでさけたいとの事でした。 ただ年齢を考えると、僕自身も全摘出はかわいそうで避けたいと思っています。やはりホルモン治療でガンを縮小させていても、削る治療はリスクが高いのですか?又いっその事に放射線でガンをやっつけると肥大の心配も無くなるのですか?患者の負担としては、全摘出と削るとではかなり違うのですか?もし、放射線治療をする場合は神戸県立でやっている粒子線のガン治療をしてもらおうと思います。治療費が300万位かかるそうですがそれでもいいです。何が一番良いのか僕自身分かりません助けてください。 謹啓 あなたの父様の場合は、わりと大きな前立腺肥大症があって、そのために尿が出ないで管を入れている。そして、大きな前立腺肥大症のごく一部にたまたま前立腺癌があって、尿が出ないものだから偶然に見つかって、非常に早期発見した。ということですので、今すぐ命がどうということはまずないと存じます。たとえある程度前立腺癌が進行していたとしても数年は寿命がありますので、もっと落ち着いて気持ち的にはゆっくり構えた方がよいと存じます。あなたは今一家の大黒柱であって、ご両親はじめ家族みんなを引っ張って支えてゆかねばならないのに、あなたがあわてて、おたおたするとたいへんに良くないと存じます。ましてや体調を崩してどうしますか。父様よりもあなたが元気を出さないといけないようです。 放射線治療は人によっては副作用がかなりありますので、なるべくなら避けたい治療法です。しかし、非常に有効な方法ですので、十分検討に値するのですが、今のところはあまり考えないで、まずはホルモン治療に専念しましょう。主治医の言われるように、数ヶ月ホルモン治療して、癌がとても小さくなった時に、邪魔な大きな前立腺肥大症を内視鏡で削って、管がなくても排尿できるようにするというのが、本人にとって一番楽で、良い方法と思います。 返信ありがとうごさいます。 |
ご意見と返事3 前立腺癌について教えてください :初めまして。
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ご意見と返事2 はじめまして! 74歳の祖父が、膀胱ガンで近くの病院では「もう手の施しようがありません。」って泌尿器科の先生に言われてしまいました。理由は「膀胱を取る手術 謹啓 |
ご意見と返事1 教えて下さい。 私の父(58歳)が尿の出が良くないと平成15年1月27日、病院に診察を受けに行ったところ、膀胱に腫瘍ができているとのことでした。 同年1月31日手術となりました。手術後先生から説明があり、膀胱の右半面がイソギンチャク状の癌に侵されていて、肉眼で見る限り取り除けたと思うとのことでした。悪性の癌で再発の可能性があるので様子をみて今後はBCG投与を数回に分けて行うとのことでした。 私は癌と言ったらすぐに抗がん剤と思っていたので、先生に抗がん剤は使うのですかと質問したとこと、それは今の時点では考えていないとのことでした。その夜は、出血がひどく、尿と一緒に生食という点滴みたいのをしていました。結局その夜は生食を約35本ぐらい使ったようです。かなり出血がひどかったと思われます。 それから2〜3日後に今度は40度近い熱を5日間くらい出していました。先生は菌が入ったのが原因と言っていましたが本人はかなり辛そうでした。それから尿道の管も外れましたが、尿の出はあまりよくありません。痛みがはしり、肛門が痛いと言っていました。 同年2月20日先生より今後の治療について説明があるとのことだったので病院に母と二人で説明を聞きに行きました。説明内容は、病理検査の結果、がん細胞が思っていた以上に悪性度が強いため、膀胱摘出か、抗がん剤又はBCGの投与による外来での治療のどちらかを選択してほしいとのことでした。膀胱を摘出しても完全になおるという保障もないし、抗がん剤又はBCGの投与で直る場合もあれば直らない場合もあるといっていました。抗がん剤、BCGで治療をしても再発したら膀胱摘出になるなど、医者の方からはどちらがいいとは決められない様子でした。本人はかなりショックを受けていましたが、家族としてはどのように協力してあげればよいでしょうか? また今後のことを考えた場合どちらを選択したほうが良いでしょうか?素人のため説明がうまく記載できませんがご指導お願いいたします。 謹啓 あなたのお父さんの場合は、誰が担当しても主治医もご家族も治療方針についてかなり迷われると思います。 膀胱腫瘍はおそらく進行性ですので、きちんと完全に治療しようと思ったら膀胱を完全に全部摘出して、後で膀胱の再発の心配がないようにしたいところです。ところが、この場合は膀胱を取った後に尿をおなかの皮膚から出さないといけませんので、その後の患者さんの苦労を考えると簡単には結論が出せないでしょう。さらに、膀胱を全部摘出してもその外に広がっていたり、他の臓器やリンパ節などに飛んでいれば(転移しているということです)、この場合は膀胱を摘出しても完治にはなりません。しかし、膀胱を全部取った場合、すべての膀胱癌を摘出したのであれば完治する可能性があります。(ただし、尿管や腎臓にできれば別ですが。頻度は少ないですがこの時は異所再発といいます。) 一方で、膀胱を残して癌の部分だけ摘出し、その後で抗ガン剤やBCGを使用して残ったガン細胞を殺すと言うことやその反対に、先に抗ガン剤やBCGを使用して癌を小さくして、膀胱の一部を摘出して膀胱を残方法があります。(残った膀胱は初めは小さくて頻尿ですが、長年たつうちに少しずつですがある程度大きくなってきます。)これで膀胱腫瘍が完治すれば、もしも完治すればですが、膀胱も残るので、腹壁から尿を出さずに済みます。 どちらを選ぶか本当に難しいです。 私の私見ですが、できるだけのことをして治療しようと思うのであれば、まず膀胱を全部摘出して、さらに抗ガン剤を使用する。これでもし残存癌があったり、癌が再発すれば、やるだけやったのでこれ以上は仕方がないと言えるかもしれません。後で後悔のないようにできる限り最大最高の治療をお考えになってはいかがでしょうか。これも本人が納得して行わないといけないでしょう。 あまりお役に立てませんが。 では、お大事に。敬具 泌尿器科いまりクリニック 院長 小嶺信一郎
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