睾丸(精巣)捻転(せいそうねんてん)  泌尿器科いまりクリニック
  睾丸は精索という管で体とつながっています。その精索の中に睾丸の動脈・静脈と精子を運ぶ精管があります。睾丸自体は陰嚢内で導帯等で付着して動き回らないようにある程度固定されています。しかし、その付着が少ない場合や、付着がない場合は、陰嚢内で睾丸が動いたり回転することがあります。睾丸が何かの拍子に回転したときに精索が何回転もよじれて元に戻らなくなり、次第に血流が障害されることがあります。すると睾丸が虚血、し精管や睾丸がむくんでさらに血流が障害され、ついには全く血流がなくなります。このときは睾丸がとても痛くて、大きくはれ上がり、そのまま放置するとついには睾丸組織が死んでしまいます。さあたいへん。

症状
この病気になったら
睾丸、陰嚢、精索の腫脹・浮腫・痛み。排尿はできる。
1. 早く精索のねじれを元に戻す。
2.

時間がたつと睾丸組織が死んでしまいます。ねじり返してねじれを元に戻せない場合は緊急手術が必要です。
当院では開院以来2例の捻転症が来院しました。2例ともその場でねじり戻して、整復し、すぐに痛みと腫脹がなくなりました。そして、後日に計画的にきちんと睾丸固定術を行いました。

この病気の注意点
1.
子供から20歳前後までに多いようです。恥ずかしくて黙っている内に、だんだんひどく腫れてきて、手遅れになる。運動中だけでなく寝ているときに生じることがある。
2.
下腹を痛がっているときもこの病気のことを忘れずに。
   どうぞ、おだいじに。
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