中島みゆき、大人へ「心守歌」 人生を深く掘り下げ
01.09.22
中島みゆき。ツアー中は毎日、自分に対して怒りまくるという
中島みゆきが、29作目のオリジナルアルバム「心守歌(こころもりうた)」を出した。子どもに子守歌があるなら大人にも、と考えた造語だ。年末恒例の「夜会」を休み、新作を携えて26日から3年半ぶりの全国ツアーに出るほか、11月には24年ぶりに大学の学園祭に出演も予定。忙しい秋になりそうだ。
「年食って、ナリが大きくなっても、そんなに強くはなれないんじゃないかな。現に自分がそうだから」。そんな自分が聴きたいと思う曲を書いたという。
土砂降りの雨音で始まる新作には、人生の一場面を鋭く切り取り、深く掘り下げる言葉の数々が並ぶ。
「LOVERS ONLY」は彼女には珍しいクリスマスソング。「メリークリスマス」と繰り返すが、決して幸せな歌ではない。
「一見楽しくないことも、きっと何か理由があるに違いなくて、逃げないで理由を探ればプラスに動き出すときもあるんじゃないかな、と思う。だから、楽しいことも楽しくないことも、私は両方欲しいの」
新作の背景にあるのは、「風の中のスバルー」で始まるNHKのドキュメンタリー「プロジェクトX」(火曜夜)の主題歌「地上の星/ヘッドライト・テールライト」の記録的なロングヒット。中高年サラリーマンなどに浸透し、昨年夏の発売以来、月に約2万枚は必ず売れている。
「私もダンスミュージックをやらないと売れないのかしら、と思いそうだったときに、『あんたのやることはほかにあるでしょう』と正気に引き戻された。あれがなければその先の曲もなかったな」
久々の全国ツアーは、12月末まで30公演以上。実はこれまで、ライブで満足した経験がない。
「幕が下りる瞬間に手を突っ込んでもう一度持ち上げたいような気持ちなんですよ、毎回。アルバムも『これでもか!』と出来る限り作るんですけど、結果はトホホなことが多くて、次を作っちゃうんですね。失敗が明日への活力です」
問い合わせは電話03・5773・0873(ヤマハ・アーチスト・ハーツ)。
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