2月の日記

2月9日: 胃壁崩壊
2月10日: まだなおらぬ...
2月12日: Final Fantasy VII 終了

2月9日

胃が壊れた。
飯は食えないわ、30分から1時間おきに嘔吐と下痢でトイレにこもりっぱなし になる。

発端は前日に飲んだ風邪薬のようだ。
ちょっと風邪っぽいかもと思って風邪薬を飲んだのだが、胃が空っぽのところに 食後用の薬を飲んだせいで、胃壁がぼろぼろになったのだ。
今まで同じようなことをしても別にどうということもなかったから、 食後と書いてあってもさほど気にせずに飲んできたのだが、 まさかこんな目に遭うとは。

しかも寝間着でトイレに入っていたせいか、熱が出てきて関節は痛むわ、 頭痛はするわで、本格的に風邪が入ってきた模様。

当分薬は飲めないし、今日は飯も食えそうにない。最悪。


2月10日

幾分腹の調子がまともになるも、せいぜい重湯ぐらいしか食べられない。
夜中頭痛がやたらひどくなってくる。
明日までに何とかなって欲しいのだが。


2月12日

やっとまともに生活できるようになったんで、久しぶりにFF7立ち上げ。
なんかさくっとクリアしてしまう。
所要時間ほぼ40時間。まぁ早い方のようだ。
気まぐれで買ってみただけだったのだが、前評判が高かっただけのことはある、 強力なゲームであった。
で、ちょっとまじめに評価してみる。

まずは画面のこと。
フルポリゴンですべてを表現しているだけあって、それだけで旧来の2D RPGとは リアリティのレベルが違う。
しかもこういう手法を取ったことにより演出部分と自分で操作しているときの 切れ目がなく(場面によりCGムービーの再生となっているが)、不自然さが少ない。
また場面にあった光の効果やカメラアングルを効果的に使っていた。
テクスチャの質感も良い感じだ。
これだけ強い表現力をうまく活用するのは並大抵のことではない。 中途半端な時間、金、人でやったのなら逆効果にすらなり得たであろう。 うまくまとめたものである。

一番重要なシナリオだが、これもよく練られている。
詳しくは書かないが、"過去と現在の交錯"、"弱い心"なんてのが印象的だった。
あと魔晄炉は現在のエネルギー問題のアナロジーかな。
また所々にミニゲームがあり、プレイヤーがだれないようにうまく配慮してある。 これらのゲームもおざなりな出来ではなく、ボリュームをつければ単体でも 結構遊べるレベルだ。
ほかにも結構遊びが入っており余裕を感じさせる。こういう部分が大きいのだ。

システム的にはそれほど語るべきものはない模様。
この手のシナリオが強いものでは、凝ったシステムは逆効果である。 そういう中で差別化を図るのはなかなか難しかろう。
大きなフィーチャーは'マテリア'。
成長する部分はともかく、別のマテリアを組み合わせることで全体化にできたりする あたりが面白い。この辺はもっと煮詰めてみてもよかったかもしれない。

全体として典型的なシナリオ主導型のCRPGである。プレイヤーの意志は全くないが、 それはつまらないということではない。例えば小説を実体験しているようなもので、 話自体がよくできていれば、それは面白い。
しかしこのゲームの場合、小説どころか映画の実体験を目指しているようだ。 アクション系ではそれなりにあったと思うが、CRPGではまだ無かったであろう。
こういう方向性はほかのゲームも取ってくると思われるが、生半可なところでは まねできまい。

あと、これだけのビッグネームにもかかわらず優等生的な部分が感じられない というのも驚きである。昔のFalcomなんかだとそういう感じがしていたのだが (今?リバイバルもの以外作れるの?あそこ)。
このゲームにはまだまだいろいろ冒険していこうという意志が感じられる。 こういうところがある限りこのシリーズまだまだのびていくと思う。

ま、なにはともあれ、面白かったよ。