2006年11月

とぴっくす

11月2日

ふと思い立ち,CPUファンを見繕いに佐世保まで出かける.
どうせ大したのはないだろうと思っていたのだが,存外面白いものを発見. scytheの'侍Z'である.
トップフローであまり重たくもなさそうだ.

いきなり買うのはちと怖かったんで,家に戻ってから調べてみたところ, 静音性能,冷却能力にも特に問題はない模様.
しかしすでに生産停止してるんで,どこでも買えるわけではなさそうだ.
むーん.買っときゃよかった.

11月4日

いきなり盆休みの振り替えを月曜から木曜まで取ることになった.
ほんとはもうちょいあとがよかったのだが,いろいろ考えるとこのあたりぐらいしか 余裕がなさそうだ.

ちうことで急遽Core2Duoなパーツをひとそろい注文することにした.
銀行振り込みにしたから,届くのは早くて火曜,おそけりゃ水曜か.

11月5日

すぐに入れ替えることになるのはわかっているが,新CPUが届く前に 買っておかないと,ということで佐世保にて侍Zを保護.
さっそく付け替えて違いを堪能する.

これでCPUファンから出る音はほぼシャットダウンな感じ.
あとはケースファンか.でもこれ以上は茨の道っぽい. さほど気になるわけでもないから,少なくとも当面このままでいこう.
しかし,結構でかいね.これでもクーラーの中では最小クラス,ちうことは 他の奴なんて推して知るべし.

11月7日

今更ながらグラフィックカードの仕様を眺めていたところ,アナログRGB端子が ついてないことに気づき,一瞬で背筋が凍り付く.
うちにゃDVI接続できるモニタなんぞ無いぞ.
液晶全盛で,もはやRGB接続なぞないと申すか.

よくよく調べてみるとDVI-I端子は変換コネクタでRGB端子に変換できるらしい. ほっと胸をなで下ろしつつ,買い出しに佐賀まで出ることにする.

1時間かけて佐賀市のパソコン工房にて,それらしきものを保護の後, さらに1時間かけて家に戻る.
と,注文しておいたパーツがすでにひとそろい届いているではないか.
さっそく,グラフィックカードを取り出してチェック…… DVI側のオスメスが合ってねえ!
さらに最初からはこの中に変換コネクタが入ってやがる!!
ダブルショーック.
使わないパーツ用箱に放り込みましたとさ.

ひとっ風呂浴びて,落ち着いたところで置き換え作業を開始する.
CPUは'Core2Duo E6600',マザーはASUSの'P5B-Deluxe',グラフィックカードは LeadtekのZalmanファンがついている'PX7600 GT 256MB silentVF9'である.
このGPUファンを留めているねじがやたらでかく,マザーのコンデンサに 干渉しくさるぐらいで,さほど大きな問題もなく主要パーツのアセンブルは 完了した.

問題はOSのインストールである.
今回HDDはほとんどSerialATA接続である.システム用のドライブも当然そうだ.
となると,Win2000のインストーラにはSerialATAのドライバが含まれていないので, 別途フロッピーで用意しておかなければならない.
が,マザーには付属してない.マニュアルを読むと2000はSP4を当てたものを 使えとある.ねーよそんなもん.
ASUSのサイトに行ってみてもそれらしきドライバは見つからない.
ではこの付属CDのなかにあるのだろうか.

なんとなく無さそうな気配しか感じられないが試してみるしかない.
しかしそれすら大変なのである.
メインマシンが使えない以上,ノートでやるしかない. だがCDドライブがないので,外付けを使わなくてはいけない. 持っているのは,今となってはばかでかいSCSIのCDRドライブである. しまっておいたこやつを引きずり出し,格闘することしばし,なんとか認識させる.

しかしやはりCDのなかにもそれらしい記述は見あたらない.
疑わしいのはドライバディスクらしきものを作るメニューだ. Intel ICH8R AHCI/RAID DriverかJMicron AHCI/RAID Driverのディスクが できるらしい.
しかしこれはRAID用ドライバじゃないのか?
AHCIを調べてみると,これもSATAに関するものらしい. SATAを6ポートをコントロールしてるのはICH8Rだからたぶんこっちだろう. そもそもこれがドライバであったとしても,インストール時に使えるかすら わからないときた.まるっきり手探りの勘だけである.

結局これで正解だったようで,インストール時にドライバとしてこれを 指定してやると,さっくり認識してくれた.
あとは特に問題もなく2000いんすこ完了である.

いやもう今回はかなり手こずった.
SATAドライバに関する記述が一切見つからないってのはどうなんだ,と.
マニュアルに一文つけるぐらいいじゃないか.

11月8日

OSが入ったので,次は環境の移植である.
今までは一つのHDDにOS,メイン,データと3つのパーティションを切っていたのを 今回からOSとメインを一つのHDDで,二つめを丸ごとデータ用とすることにした.
これは前回OS用ドライブを137GBオーバーにしてしまったため,BidDrive問題を 引き起こしたことの反省による.
さらに,第1HDDは80GBと前より容量を減らしたものの,データ用パーティションを 追い出したため,メインパーティションは以前より大きく取れるようになった.

少々やっかいなのがPATAのコネクタが一つしかないんで,繋げられるデバイスは 2つ.そのうち1つはDVDRAMドライブが使うので実質1つしか利用できない.
しかし繋げておきたい旧HDDはあと2個もある.
さてどうするか.

実のところ,ちょっと前からPATAからSerialATAに変換する基板を探していた. 先日の佐世保行でも玄人指向のが見つかっていて,しかしなぜか基板が 箱の外にディスプレイされていて,あまり買いたいと思えなかった. それに他の場所でも売ってるだろうと思ったのだ.
しかし昨日行った佐賀では見つからなかった.
しょうがなく,片道1時間かけて佐世保まで変換基板を買いに行きましたとさ.

相性や速度に不安があったものの,使ってみると拍子抜けするぐらいあっさりと 利用できた.
今PATAで使ってるHDDも新しくSATAで買い換えようと思ってたけど, これぐらい使えるなら,もういっこ変換基板買って繋いでもよさげ.

11月9日

苦難は続く.
PSコントローラ接続に使っているシリアルポートがD-SUB9pinしかないんでやんの.
手持ちを漁ってみても変換コネクタは見つからない.
地元の電気屋でも見つからない.
つーことはまた佐賀行ですかい.
はあ.

ぐんにょりしつつも3時間後買ってきたコネクタを繋げようと…… マザー側のジェンダーが違うぅぅ.
25pinの場合はメスだから,当然9pinもメスだろうと思ったらオスでやんの. なんだそりゃー.

ダメ元で再度地元電気店に行ったところ,9pinメスメスのRS232C延長ケーブルが あったんで,これを買ってきて接続……認識しない!.
さらにプリンタを直結させてみるも,やはり認識せず.
さあてこりゃ原因追及が難しいぞ.
変換コネクタか,延長ケーブルか,はたまたマザーの問題か.
とりあえず,25pinメス9pinメスの変換コネクタを注文しつつ,明日会社マシンで このケーブルの動作をチェックしてみよう.
なかなか本稼働できないのう…….

11月10日

会社マシンでバックパネルをみていて気がついた.
小さいコネクタってシリアルポートじゃん.
必要なのはパラレルポートじゃん.
このマザー,パラレル存在しないよ……うがー.

パラレルが存在しないということ自体,まるっきり想定してなかったよ.
今度からもっと細かいとこまで仕様をチェックせにゃならんなあ.
ということでさっくりマザーを再発注. 'P5B Deluxe'からダウングレードさせて'P5B'. 納得いかんなあ.

11月12日

マザーボード様到着す.
さっそく置き換えてOS入れ直し.今回はHDDのことをあんま考えなくていいから ずいぶん楽である.
特に問題もなく完了し,パラレルポートがきっちり動いてることも確認.
インストール作業の必要ないくつかを突っ込んで,ここ1週間ほどかかった 環境再構もようやく築完了である.
はふー.

しかし,やはりこのマザーは気に入らんなあ.
もともとこれを選ばなかったのはIEEE1394端子がついてないということ. USBがめっぽう嫌いなので,外部端子がeSATAだけ さらにそのUSBをBIOSで潰そうとしたのだが,設定できる項目では すべて消しきれない.極めて不快である.
次代のチップセットがでたらとっとと買い換えてしまおう.
2007年第2四半期のBearlake-Pか.結構先だな.

システム的なとこはさておき,体感的なところを少々.
まず全体として動作がきびきびして,今まで一瞬待たされていたような ところがなくっているのがはっきりと感じられる. これまでにさほど不満があったわけではないが,やはり世代が変わると ずいぶんちがうもんだなと実感した.
一番期待していたエミュレータ関連でも,あのクソ重いサターンエミュ(SSF)が ほぼ実機レベルで動作するなど,非常によい感じ.
3Dに関してはあまり使ってないんでさほど実感なし.FPSでもやってれば 違うんだろうけどね.

デュアルコアに関してはまだあんまり効果がわからない.
DVDRAMアクセス時の速度低下が前ほど他のアプリケーションに影響 与えてなかった気がしたのは,これのおかげかしらん.

前回システムの総入れ替えを行ってから3年ぐらい経つわけで AGPは無くなるわ,メモリはDDR2になるわで,パーツ交換もままならんような 状況になっていたのが,ようやく今の規格にそった構成にできたというだけでも なかなか満足できる状態になった.
思ったよりもパフォーマンスが実感できるというのもまたよし.
これでまた3,4年は戦えるんじゃなかろか.
次になんかやるとしたら,GeForce8800クラスのが普及価格帯に 降りてくるあたりかな.

11月13日

しこたまはがきを印刷していたとき,ふと思いついてタスクマネージャを確認. 一方のコアの使用率がいっぱいいっぱいで,もう一方が10%といったところか.
体感では目立った速度低下はあまり感じないが,ときおり一瞬だけ引っかかる. ここではおそらくCPUではなくサウスブリッジ辺りをロックされてしまうのであろう.
単純な性能向上なのかデュアルコアの恩恵なのかはわからんが,ま,体感速度が あんまかわんないというのはいいやね.

11月14日

夜にうっかり鉄鍋のジャンを読み始めてしまい,ふと意識が戻ると27:30.
なんたるトラップ.
今度のジャンは短期連載らしいのがちょっと残念だねえ.

11月23日

しばらく治まってた電源のキツツキ音がまた鳴り出しやがった.
ファンを引っこ抜いて,出っ張っている部分を削ればいいらしいんだが, 結構面倒な固定のしかたなんで,余裕のあるときじゃないとやりたくない感じ.
どーしたもんかね.

11月25日

なにをやっても直らない電源,ついにばらしてファンを 取っ替えることにしたのだが,ばらしてから気がついた.
音が鳴ってるのはファンじゃなくて電源基板上のなにかだ.
ファンが止まるまで指で押さえても鳴ってる上,ファンを取っ払っても なお音が消えない以上,音源がそっちにあることは間違いない.

でもこれシールしてあるのをひっぺがしちゃったから, 有償修理になるんじゃねえか?
むーん