施工手順と要領

               ていねいな施工がポイント


   暗渠排水をより効果的なものにするために、また、その寿命を
   より長くするために、次のような点に注意して施工します。

    カタログ カタログより抜粋

@ 掘削(床堀)
  −−−−勾配を正しく

    バックホーやトレンチャーで慎重に床堀をします。この時逐次レベルを
   測定し正しい勾配(1/300〜1/500)をつけます。

A 床 な ら し    −−−−砕石を50mmほど敷く

    ストライプ土管の敷設を容易にし、また管が直接床面に触れないように
   砕石を50mmほど入れ、かすりでならします。

B ストライプ土管敷設 −−−−下流よりうねりなく

    ストライプ土管を下流側よりうねりなく敷設します。
   集水管にはネジ式キャップなどを付けたVU管を使用し、
   VU用継手管でストライプ土管と接続します。

C 被 覆 材
    −−−− 砕石+荒目砂が望ましい

    ストライプ土管の周囲に、まず砕石(5−40)を350mmほど入れ、
   次に荒目砂(0.5−2.5)を200mmほどいれます。
   なお、VU管(4m)の周囲は被覆材を使用せず、粘土でよく踏み固めます。

      ※1 被覆材には、竹・そだ・貝殻などもありますが、容易に購入できる砕石・砂などが便利です。
      ※2 砕石+荒目砂の組合せが最も望ましく、効果も長く持続します。
          砕石のみの場合、耕土が砕石のすきまに入り込む場合があります。
      ※3 トレンチャー掘削の場合は、モミガラでも結構です。
          モミガラは腐敗しますが、管材が多孔質なストライプ土管の場合は、
          水や空気が自由に出入りするため、モミガラには好気性の微生物が
          生息します。その結果モミガラ周辺の耕土もこの微生物の作用で
          透水性の良い土へと変化します。

D 表 土 埋 戻   −−−− できるだけ期間をおいて

     埋戻は、もし条件が許せば、圃場が十分乾燥してからにします。
   そうすれば、暗渠周辺の「水みち」の形成が促進され、埋戻後
   いちはやく暗渠排水の効果が発揮されます。弾丸暗渠などの
   補助暗渠をすれば、さらに効果的です。