木造住宅の木材の含水率について
木造住宅に使われる木材は40坪の家で約22立方メートル必要です。この木材が乾燥しているか水分を多く含んでいるかによって、建物の良し悪しに関係してきます。木材の乾燥は、構造材の強度を長年保つ意味でも、引渡し後の材木の割れや反りなどから来る家の不具合を防ぎ白ありやカビなどの発生を防ぐ意味でもとても重要です。
木造住宅の良さは木材がもつ呼吸による調温湿機能です。これはプレハブやコンクリート住宅のような無機質な材料で建てられる家にはない素晴らしい機能です。ちなみに一家4人の場合一日に約6リットルの水分が、人体から放出されこれを家が吸放出しているわけです。プレハブやコンクリート住宅の場合は吸放出しないので発生した水分は湿気となって部屋の湿度を上げ最後には結露になってしまいます。その為にも乾燥には十分に注意し使用する木材は乾燥材が基本になります。乾燥材には、天然乾燥と人工乾燥とがありますが、天然乾燥した木材は月日をかけて乾燥しているためむりがなく、割れも少ないが含水率が等しい木材を仕入れるのは、一般の流通では難しい。
人工乾燥材は流通もしているの同じ含水率で簡単に仕入れられます。欠点として化粧材に使用するには脂がぬけ色艶が乏しい。理想的な含水率は18パーセント前後といわれています。天然乾燥材が無理なら、人工乾燥材を使用しくれぐれも生木の使用は避けなければなりません。生木の使用は完成後の狂い割れが必ず発生し欠陥住宅の原因になります。
木の家の寿命は100年以上
住宅の基本構造(骨組み)に使われる材料には大きく分けて木材、鉄、コンクリート
などがありますが、日本の気候風土、人間の健康などを考えた場合木造の家が一番適し
ています。人と家の一番の大敵である湿気を、木は吸ったり吐いたりして適度な湿度に保ってくれています。
鉄やコンクリートでは木材のような機能はありません。それどころか、鉄やコンクリートは
結露しやすく結露の発生によって一番大事な基本構造が劣化して長持ちしません。倉庫や店舗ならいいですが人がやすらぐ住まいには鉄の家やコンクリートの家は向きません。木の耐久性をそこなう最も大きな原因は腐朽菌や白アリの発生です。しかし、これらの菌は温度、酸素、水分、栄養分の4条件が全てそろわないと生育できないためその中の一つである水分条件、木の含水率を24%以下に保つことで、その発生を防ぐことができます。通気層を設けて床下や屋根裏の通気を良くし、土台にヒノキやヒバなど耐久性に優れた木材を使用するなどの配慮で長持ちします。木造軸組み工法は構造的に風通しが良いため、家を長持ちさせるのに適しています。
重さあたりの強度の比較
引っ張り強度(kgf/cm2)

圧縮強度(kgf/cm2)

経年劣化がほとんどない木
木は、伐採後600年経ってもほとんど強度劣化しません。逆に200年の間は強度がましていくなど、木は長い年月の間生き続けます。一方、鉄やコンクリートなどの人工素材は、新しいものほど性能が良く、時間の経過とともに強度が衰えて来るようです。日本の気候風土に一番適した住まいは木をふんだんに使った木造住宅だと言えます。