幸平遺跡( 続 報 ) |
所 在
地:佐賀県西松浦郡有田町1521・1522番地 |
● 困ったことに…。 今日、『佐賀新聞』の一面トップに、幸平遺跡の記事が掲載された。カラー写真(敷地・出土製品)付き、地図付きで文化財関係の記事にしては大きな扱いである。もちろん、別に周知化された遺跡の記事が乗ること自体、何も困らない。むしろ、まだ一般社会では蚊帳の外というイメージの強い埋蔵文化財の周知化という意味では、歓迎すべきことであろう。 でも、今回は正直なところ困った。それは、2例目の赤絵屋発見、みたいな断定的な見出しがでかでかと紙面上で踊っているからだ。 “可能性は高いと言ったが、赤絵屋と断定できるとは言ってないぞ!” “それを探るために、これから調査する予定なんじゃないか!” 見出しにインパクトが不可欠なのは当然。気持ちは分かる。だが、まだ調査前なんだから、せめて後ろに“?”か“か”を付けるくらいのお目こぼしは欲しかった。“言葉が独り歩きしなければいいけど”と思うと、ちょっと気が重くなってきた。 肝心の発掘調査の方は、現在事務的な手続きを踏んでいる段階で、まだ詳しいことは決まっていない。しかし、今回の新聞報道がどう影響するのか。来週からの展開は読めない。
とりあえず本日は、ついでといっては何だが、表土除去の時に出土したこんな地味なもんでも紹介しておくことにする。
(1)白磁碗 (内面) (外面)
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