★ Information
★ □第11回九州近世陶磁学会開催のお知らせ 2001.01.06 九州近世陶磁学会 第11回大会は東日本における肥前陶磁の出土状況を網羅的に把握し、その流通についてさぐりたいと思います。 テーマ 『国内出土の肥前陶磁−東日本の流通を探る−』 資料代 実費(1,500円程度) ● 日 程 平成13年2月10日(土) 12:00 受付開始 09:00〜09:40 「甲信地方(山梨・長野)」 【 遺物の検討会 】 【 発 表 】 14:20〜15:50 討論会 司会:大橋康二 パネラー:発表者 ● 事務局の連絡先 *当学会への参加は、年会費をご納入いただいている会員に限らせていただきます。
会長 倉田 芳郎
期 日 平成13年2月10日(土)、11日(日)
会 場 佐賀県立九州陶磁文化館 講堂
年会費 1,000円
懇親会費 5,000円 *参加希望者のみ
昼食代 500円(予定)*準備希望者のみ
13:00〜13:20 総 会
【 発 表 】
13:20〜14:00 「肥前陶磁の流通(東日本)」
大橋康二(佐賀県教育委員会)
14:10〜14:50 「北海道・東北地方」
大橋康二(佐賀県教育委員会)
15:00〜15:40 「関東地方(1)(江戸)」
堀内秀樹(東京大学埋蔵文化財調査室)
15:50〜16:30 「関東地方(2)(群馬・栃木・茨城)」
坂井 隆(群馬県埋蔵文化財調査事業団)
16:40〜17:20 「関東地方(3)(都下・千葉・神奈川・埼玉)」
梶原 勝(有限会社 文化財COM)
平成13年2月11日(日)
降矢哲男(九州大学大学院)
09:50〜10:30 「北陸地方(1)(新潟・富山)」
安藤正美(見附市教育委員会)
10:40〜11:20 「北陸地方(2)(石川・福井)」
藤田邦雄(石川県教育委員会)
12:30〜13:20 大橋康二(佐賀県教育委員会)
13:30〜14:10 「東海地方(愛知・岐阜・静岡)」
仲野泰裕(愛知県陶磁資料館)
15:50〜16:00 閉 会
844-0001 佐賀県西松浦郡有田町泉山一丁目4番1号
有田町歴史民俗資料館内
村上伸之・野上建紀
TEL.0955-43-2678 FAX.0955-43-2802
*当日会場でも入会、参加は受付けます。ただし準備の都合上、できる限り1月30日
までにご連絡くださいますようお願いいたします。
*会員の方にはすでに返信用ハガキをお送りしておりますので、そちらをご利用くだ
さい。新たに入会を希望される方は、下記の内容を記入の上、上記のファックス番
号かこのMail
Addressまでお申し込みください。
#氏 名(ふりがな)
#勤務先 ・所在地 ・電話番号 ・FAX番号 ・Mail
Address
#自宅住所 ・電話番号 ・FAX番号 ・Mail
Address
#連絡先(自宅・勤務先)
#学会への参加(参加・不参加)
#懇親会(参加・不参加)
#昼 食(要 ・不要)
□国史跡天狗谷窯跡の発掘調査について 2000.10.22
有田町教育委員会では、昨年度に引き続き、明日10月23日(月)より、国指定史跡、天狗谷窯跡の発掘調査を実施することになりました。
本年度は、復元を予定しているB窯の窯尻や胴木間を再確認すること、可能ならば、B窯の覆屋の柱穴を確認すること、そして、昨年に引き続き、物原の調査などを主として行う予定です。
現在のところ、調査は1〜2ケ月の予定で、経過については、本HPでも随時ご紹介していくつもりです。
天狗谷窯跡は、本HPでもご紹介したように、古い順にE窯、A窯、B窯、C窯と窯体が造り変えられており、昨年度の調査で、従来D窯とされてきた窯は、おそらくB窯のある時期の窯体の一部であることが判明しています。
また、窯体に隣接する物原に関しては、すでに最も新しいC窯の土層は遺存していない可能性が高く、昨年度は表面の二次堆積層の下に、A窯の作業段に被さる状態でB窯の物原層を検出しています。しかし、それよりも奥側(南側)に位置する可能性の高いA窯及びE窯の物原層に関しては、昨年度は層の堆積が深すぎ危険なため、調査を断念しました。本年度は、このA窯やE窯の物原層を確認すべく、表土をやや広めに取り去った後、昨年度の調査箇所をさらに奧側へと掘り進める予定です。これにより、かつて磁器発祥の窯と考えられてきた天狗谷窯跡の位置付けが、さらに明確にできるものと期待しております。
なお、調査の最中は、当然ながら、通常よりもはるかに盗掘は容易な状態になります。しかし、他人の土地に無断で侵入し、そこにあるものを持ち去ったり破壊するという行為は、悪意の有無に関わらず、明らかに違法です。しかも、それ以上に、掘るという行為は、長くそっと保存されてきた土層(歴史的情報)を壊してしまうということであり、いくら悔いても、これだけは絶対に元の状態に戻すことはできません。遺跡は国民共有の財産であり、そこから得られる情報も、個人の欲のために私物化していいはずはありません。したがって、正式な発掘調査であっても、掘る場所は最小限に抑え、専門的な手法に則って細密な記録を取りながら行うことにより、破壊の代価として、できる限り多くの情報を引き出し、今後有意義に活用できるように努めています。天狗谷窯跡に限らず、盗掘はだけはお辞めください。
□「古伊万里の道」展開催 佐賀県立九州陶磁文化館 2000.10.01 ● 会 場:佐賀県立九州陶磁文化館 ● 入場料:大人 620円(510円) ● 会期中のイベント ■ 問い合わせ先 ■
古伊万里を輸出したオランダ連合東インド会社の本拠地オランダにのこる肥前磁器(古伊万里)に焦点を当て、オランダとの陶磁器を通じての交流の歴史を紹介する展覧会です。今年が当館の開館二〇周年並びに、日蘭交流四〇〇周年に当たることから企画しました。
(案内パンフレットより)
● 会 期:2000年10月3日(火)
〜12月3日(日)
大学生 300円(200円)
高校生以下及び障害者の方は無料
*( )内は20名以上の団体
1.学芸員による展示解説
(毎週土曜日14:00〜15:00)
2.日蘭交流400周年・開館20周年記念
おらんだ茶会の開催(毎週日曜日)
844-8585
佐賀県西松浦郡有田町中部乙3100-1
佐賀県立九州陶磁文化館
TEL. 0955-43-3681 FAX 0955-43-3324
□鍋島唐花唐草文様展開催 今右衛門古陶磁美術館 2000.09.09 ● 会 場:財団法人 今右衛門古陶磁美術館 ● 開 館:午前9:30 〜 午後4:30 ● 休 館:毎週月曜日(祝日の場合は翌日) ● 観覧料:一般 500円(400円) ■ 問い合わせ先 ■
唐花・唐草は元来、西アジアに生まれ、中国に伝わり、中国の豊かな創作性をもって多様な意匠となり、日本へは古墳時代に伝えられています。
この唐花・唐草は写生の花とは異なり、創造された、幾何学的な構成美によって成りたつ彩り豊かな理想の花模様であり、普遍の美の象徴として伝わり、その後、仏教美術に支えられながら、様々な工芸品にも描かれています。
特に藩窯として高い品格を追及する鍋島では、鍋島の精巧な技術・高い美意識と唐花・唐草文様の高雅な美が相俟って、独創的で多種多様な格調高い文様を造りだしています。
本展では、今回初公開となる作品も交え、唐花・唐草文様に有職文様も加え、鍋島の優品五十余点を紹介致します。
彩り豊かな、格調高い美の世界を堪能いただければ幸いに存じます。
(案内パンフレットより)
● 会 期:2000年9月7日(木)
〜11月26日(日)
高・中・小 無 料
*( )内は15名以上の団体
844-0006
佐賀県西松浦郡有田町赤絵町2-1-11
財団法人 今右衛門古陶磁美術館
TEL. 0955-42-5550
□国史跡天狗谷窯跡保存・整備に向け始動 2000.09.02
先日、一部の新聞で、国指定史跡天狗谷窯跡の保存・整備に関する記事が掲載されました。文化庁が、2001年度の概算要求に3千万円を盛り込むことを決定したことを柱とする内容です。これについて、現状で明らかになっていることについて、簡単にまとめておきます。
天狗谷窯跡は、かつて陶祖李参平が関わった磁器発祥の窯と考えられてきました。しかし、現在では、磁器の創始後、本格的な磁器生産システム構築上の基盤となった窯という位置付けが適切だと考えられます。磁器創始窯でなくなったことで、一見その価値は低下したかのように映るかもしれませんが、むしろ逆で、この天狗谷窯での先進的な戦略が実践されなかったら、有田は現在のような磁器の町にはなっていなかったかもしれません。それは、磁器という素材の開発によって将来の磁器産地としての地位が約束されたわけではなく、長期に渡って効率的に量産できるシステムの開発によって、実現されたものだからです。そうした意味では、おそらく初の磁器専焼窯である天狗谷は、第二の磁器創始窯といえるでしょう。
この天狗谷窯跡の保存・整備は、1980年の国史跡指定以来、町内から何度となく声が上がっては消える、懸案の事項でした。天狗谷窯跡といえば、どのように位置付けが変わろうとも、有田にとっては窯業を象徴する特別な窯場であり、保存・整備をするなら、まず、天狗谷という暗黙の了解みたいな意識があるのも事実なのです。また、やはり国の伝統的建造物群保存地区に指定されている内山の通りにも近接しており、有田の伝統について知っていただく観光の素材としても、徒歩で散策できる最適な場所にあります。
今回も、当然町内からの強い要望があり、事業を実施することになりました。まず、1995年には老朽化していた周囲の柵の作り変えと説明板の内容を一新し、翌年には窯体が一部露出して風化が激しくなってきたため、緊急措置として、窯体の段はそのままに全面埋め戻して、表面には芝を貼りました。また、1998年には残りの用地買収を行い、1999年度には保存・整備に向けた基本設計の策定を行っています。昨年、本HP上でもご紹介した発掘調査も、基礎資料を得るために行った、一環の事業です。こうした経緯があり、本年度から8年計画で国庫・県費補助を受け、本格的に保存・整備に乗り出したわけです。
現在予定している総事業費は約4億円で、指定されている約2万3千平方メートルのうち、窯体と物原付近を中心に、約2千平方メートルを対象とした事業を計画しています。これまで、重なっている窯の1基、B窯の操業時の状態への復元はほぼ決定しています。これは、窯の床面だけが遺存した発掘時の状態では、一般の方々が操業時の姿を想像することが困難なため、遺存状態の良好なB窯を復元することにしました。最終段階の全長が37m、幅4m前後、推定天井高は2mほどになりますので、完成すれば、かなりダイナミックな姿となることは間違いありません。また、これまで類例のない試みとして、遺存状態により可能ならば、物原への遺物の廃棄を土層の堆積により見せられるようにしたいと考えています。そのほか部分的に、窯体の重なりの状況や、発掘調査時の焼成室内の再現、窯詰め状況の復元ほか、簡単なガイダンス施設の設置なども検討されています。ただし、これらは保存整備検討委員会で今後詰めて行く予定になっており、現状では確定していません。ほかにも有効な案があれば考慮してみたいと思いますので、ご意見のある方はお知らせください。
この計画に乗っ取り、本年度は秋に、再び発掘調査を計画しています。今回は、物原が素材として活かせるのかという点に重点を置いて、調査を行う予定です。調査の際には、また、このHP上で、経過を詳しくご報告しようと考えています。
□有田町歴史民俗資料館・有田焼参考館研究紀要第9号刊行 2000.06.10 ・「皿山雀」… 古文書教室 ・「有田における色絵磁器生産の変遷」… 村上伸之 購入方法やお問い合わせ等は以下までお願いいたします。
『有田町歴史民俗資料館・有田焼参考館研究紀要 第9号』が刊行されました。B5版、42頁で、価格は1,570円です。掲載内容は以下のとおりです。
享保十六年(1731)、遊術軒撰の古文書を、古文書教室の講師をお願いしている前山博先生や受講生の方々の手により、現代語に訳したものです。京都より“みそさざい”が有田の老雀を訪ねて、有田の各地を訪れるという設定で、当時の有田の様子が詳細に記されています。発掘資料や行政文書からは伺い知ることのできない、当時の窯業の生の姿も垣間見ることができます。
出土資料の分布から、想定できる色絵磁器生産体制の変遷について考えてみました。特に古九谷様式や柿右衛門様式の技術的位置付けなど、17世紀の状況を中心に記してみました。
844-0001 佐賀県西松浦郡有田町泉山一丁目4番1号 有田町歴史民俗資料館
TEL. 0955-43-2678 FAX 0955-43-4185
□九州近世陶磁学会10周年記念誌発行のお知らせ 2000.02.19 連絡先 佐賀県立九州陶磁文化館 のいずれかまでご連絡ください。 発行誌名 代 金 振込先
九州近世陶磁学会は平成12年2月で10周年を迎えました。その記念として、窯跡発掘資料(生産地)を中心に陶器・磁器それぞれを器種ごとに編年を行った記念誌を作成しました。ご希望の方は口座振込によりお求めになれます。
また、第8回・第9回大会資料についても同じく口座振込にてお求めになれます。
佐賀県伊万里市大坪町乙4161−1
株式会社 三光 営業部
TEL. 0955-23-5808
FAX 0955-23-1436
学芸課 藤原友子
TEL. 0955-43-3681
FAX 0955-43-3324
*第10回:「九州陶磁の編年」−近世陶磁学会10周年記念誌−
*第 9回:「江戸前期における九州・山口地方の陶器」
−窯跡資料を中心とした−
*第
8回:「江戸中期・後期における九州・山口地方の陶器」
−窯跡資料を中心とした−
第10回(10周年記念誌) 1部 4,000円
第8回・第9回資料 各1部 1,500円
銀行名 佐賀銀行 有田駅前支店
口座種類 普通預金
口座番号 687-1308991
口座名 九州近世陶磁学会 三光気付
*なお、送料は着払いとさせていただきます。
□
有田町歴史民俗資料館取り扱い図書について 1999.05.06 有田町歴史民俗資料館では、有田町発行の以下の書籍を取り扱っております。 [発掘調査報告書] [有田町歴史民俗資料館・有田焼参考館研究紀要] [その他] 購入方法やお問い合わせ等は以下までお願いいたします。
●『有田天狗谷古窯』
有田町教育委員会 1972年 A4変形版 263頁 5,250円
●『佐賀県有田町山辺田山辺田古窯址群の調査(遺構篇・遺物篇)』
有田町教育委員会 1980年 B5版 (遺構篇89頁・遺物篇129頁) 5,250円
●『清六ノ辻2号窯跡』
有田町教育委員会 1988年 B5版 26頁 1,570円
●『小溝中窯・小溝下窯・清六ノ辻1号窯・清六ノ辻大師堂横窯』
−町内古窯跡群詳細分布調査報告書第1集−
有田町教育委員会 1988年 B5版 49頁 1,570円
●『一本松窯・禅門谷窯・中白川窯・多々良2号窯』−町内古窯跡群詳細分布調査報告書第3集−
有田町教育委員会 1990年 B5版 62頁 1,570円
●『向ノ原窯・天神山窯・ムクロ谷窯・黒牟田新窯』−町内古窯跡群詳細分布調査報告書第4集−
有田町教育委員会 1991年 B5版 80頁 1,570円
●『小物成窯・平床窯・掛の谷窯』−町内古窯跡群詳細分布調査報告書第6集−
有田町教育委員会 1993年 B5版 91頁 1,570円
●『小溝上窯・年木谷3号窯』−町内古窯跡群詳細分布調査報告書第7集−
有田町教育委員会 1994年 B5版 87頁 1,570円
●『小溝上窯・向ノ原窯』−町内古窯跡群詳細分布調査報告書第8集−
有田町教育委員会 1995年 B5版 79頁 1,570円
●『天神森窯・小物成窯』−町内古窯跡群詳細分布調査報告書第9集−
有田町教育委員会 1996年 B5版 88頁 1,570円
●『枳薮窯・年木谷3号窯』−町内古窯跡群詳細分布調査報告書第10集−
有田町教育委員会 1997年 B5版 88頁 1,570円
●『有田の古窯』−町内古窯跡群詳細分布調査報告書第11集−
有田町教育委員会 1988年 B5版 381頁 5,250円
●『窯の谷窯跡』
有田町教育委員会 1994年 B5版 49頁 1,570円
●『第3号』 1994年 B5版 54頁 1,570円
・野上建紀「応法地区における窯業について
−肥前有田における窯業の生産体制についての一考察」
●『第6号』 1997年 B5版 37頁 1,570円
・村上伸之「肥前における初期の陶器生産に関する考察
−主として地域差の問題を中心に−」
●『第7号』 1998年 B5版 45頁 1,570円
・野上建紀「海揚がりの肥前陶磁−玄界灘沿岸を中心に−」
・野上建紀「茂木港外遺跡に関するノート」
・中野雄二「17世紀末から18世紀初頭の波佐見窯業
●『有田町史』
有田町 1985〜88年 A5版 400〜709頁 全10巻 各3,670円 全巻31,500円
「陶業編1」「陶業編2」「商業編1」「商業編2」「政治・社会編1」
「政治・社会編2」「通史編」「陶芸編」「古窯編」「索引・年表編」
●『有田内山伝統的建造物群調査報告書』
有田町教育委員会 1985年 A4版 120頁 3,150円
●『有田皿山の方言』
有田町 1985年 A5版 151頁 1,050円
●『皿山なぜなぜ』−有田陶磁史を歩く−
有田町教育委員会 1989年 B6版 107頁 700円
●『おんなの有田皿山さんぽ史』
有田町歴史民俗資料館 1998年 A4版 118頁 1,570円
●『有田陶磁美術館蔵品図録』
有田陶磁美術館 1997年 A4版 112頁 2,000円
844-0001 佐賀県西松浦郡有田町泉山一丁目4番1号 有田町歴史民俗資料館
TEL. 0955-43-2678 FAX
0955-43-4185
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