中島浩氣

『肥前陶磁史考』

肥前陶磁史考刊行會

1936年9月

 肥前の窯業史を総合的に扱った内容であるが、遺跡関連としても現在の窯跡研究の原典的な性格を持つ著。現在周知の遺跡となっている窯場の多くは、この書籍の記載が元となっている。1985年に青潮社より復刻版が刊行されている。




佐賀県教育庁社会教育課編

『佐賀県の遺跡』

佐賀県教育委員会

1964年3月

 当時発見されていた県内の遺跡の概要を網羅した書籍。有田の窯跡としては50カ所が記載されている。現在の窯跡区分とはやや異なるが、遺跡台帳などを除けば、行政的にはじめて窯跡の区分や名称を示したものである。現在の窯跡名の多くも、この時点のものが使用されている。




観光資源保護財団

『有田古窯跡群と町並』第沁氈@窯跡編

1980年3月

 有田町教育委員会を事務局とし、有田古窯跡群と町並保存調査会を組織して行った古窯跡分布調査報告書。従来の文献に登場する窯跡の現地踏査を行い、はじめて全体的な窯跡の位置が図示された。また、現在の窯跡区分や名称は通常この時掲載されたものを用いている。



有田町史編纂委員会

『有田町史』古窯編

有田町

1988年3月

 窯跡の出土・検出資料を中心として窯業の変遷を示した書籍。図や写真をふんだんに用いて、時期や窯跡ごとの特徴が的確に捉えられている。有田の窯跡調査に関するこの時期までの一つの集大成ともいえるもので、現在でも全体的な変遷が示されたものとしては、これ以上充実した内容の文献は見られない。



有田町教育委員会

『有田の古窯』−町内古窯跡群詳細分布調査報告書第11集−

1998年3月

 有田町教育委員会が1987年度より10年計画で発掘調査を行ってきた、町内古窯跡群詳細分布調査事業の総括報告書。現在判明している窯跡ごとの情報を網羅し、一窯に付き数ページ〜20数ページ程度でまとめたもの。町内の古窯跡の概要はこの一冊で分かる。