染付柳文碗            (天狗谷窯跡/1650年代)

 

 

(側面)

(底面)

 口縁部に渦状の文様帯を迴らし、胴部に柳文を描いた染付碗である。天狗谷窯の物原層の中でも、E窯、A窯に続く、B窯の物原層の一部から、類似したものがまとまって出土している。この碗は高台内を無釉にしているが、施釉しているものも多い。
 柳文の碗といえば、天狗谷窯跡の代名詞的な製品の一つで、中白川窯跡などほかの窯場でもいくらか出土するが、やはりこの窯場が圧倒的に多い。昭和40年代の発掘調査の際にも多く出土しているが、D窯から出土しているものと最も類似性が高い。
 D窯は窯場の最上部で4室のみ発見されている窯で、ほかの窯の一部である可能性が高い。登りの方向性からみて、途中で窯尻の位置が変更されているB窯の可能性もあったが、やはりこの製品などもその傍証の一つといえるだろう。

 




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