第1044回 お念仏の教えは 仏教です 〜親鸞聖人をご縁に〜

 
平成25年 1月 24日〜

インターネットに ホームページを開設しているお蔭で 
まったく知らない遠くの方とのご縁が数々あるものです。

毎月開いている勉強会には 2時間かけて 熊本から
通っていただく方があったり、ホームページの書き込み欄に
お念仏の味わいや 様々な思いを 綴っていただく方など
有難いことばかりです。

私どものページには、毎日 300人前後、ひと月 1万に
近い方々が アクセスしていただいているようです。

 ところで 先日は 電話があり、こんな質問をされました。
関西の訛りで 50から60歳代の男性の方です。

所属するお寺さんに勧められて、連続研修会に参加しておられるそうですが、
どうも だんだんと分からなくなってきた、話を聞きたいということです。

一度目の電話は 法務に出ている昼間あったようですが、

二度目は 夜9時過ぎのこと
「親鸞聖人の教えは お念仏だけで良いのですね。お念仏だけで
救われるのですね。」ということとか。

「宗教とは 一体なんなのですか。人間が作ったものでしょう」

といった、考えれば考えるほど、分からなくなってきたと、
ずいぶん思い悩んでおられる様子でした。

悩みの内容や想いをいろいろと伺っていると、
親鸞聖人をご縁に報恩講や降誕会などお勤めしますし、
お説教でも親鸞聖人のご苦労を聞かせていただくことなどから、
お念仏の教えを説かれた教祖様的な存在として

親鸞聖人をイメージしておられるように思えました。

お念仏も 18願も お浄土も みんな親鸞聖人がはじめて説かれたもので

親鸞聖人の力、はたらきが教えの内容だと考えておられているように
受け取れました。

一通りお話を聞かせていただき、お答えしたのは

浄土真宗は お釈迦さまが説かれた教え、仏教であり、
親鸞聖人は それを深く味わわれた方、浄土三部経に説かれている

お念仏、第18願、お浄土のことを私たちに分かりやすく教えて頂いたのが
法然上人であり、親鸞聖人。内容はすべて お釈迦さまが説かれた
お経にある内容が基本であると、お話しさせていただきました。

でも、そんな話は、今までなかなか聞かせてもらえない、
いつも親鸞聖人のことしか聞いたことがないと、呟いておられました。

お釈迦さまの教えの中で お念仏の教えをインド中国、日本の七人の高僧方が

はっきりと受け取り残していただいた その内容を、
親鸞さまは 受け継がれた方であると。


「スタートは 親鸞聖人ではなくお釈迦さま どうか、浄土三部経を
  現代語版で一度お読みになりませんか、ホームページに全文掲載して
  いますので、そうすると、お念仏の教えの意味合いが
  見え味わえてきますよ」と、長い電話を切らせていただきました。

お念仏の教えは 親鸞聖人が はじめられたのではなく、

お釈迦さまが説いていただいた教え、阿弥陀さまの教えであることを
そして、私に はっきりと教えていただいたのが親鸞聖人であると
もう一度味わってみたいと思います。

妙念寺電話サービスお電話ありがとうございます。
次回は、131日に新しい内容にかわります。


         


           私も一言(伝言板)