信心獲得のご文章

妙念寺電話サービスお電話ありがとうございます。

今、京都の西本願寺では蓮如上人の

500回遠忌法要が勤まっています。


蓮如上人は私たちにお念仏の教えを

優しい言葉で書き残していただきました。

ご文章という手紙タイプの短い文章です。


今日はその中から、

信心獲得章を現代語訳でご紹介します。


信心をいただくということは、

阿弥陀様の第18のご本願を

聞かせていただくことであります。

このご本願を聞くということは、


如来の仰せにまかせるものを、救うという

南無阿弥陀仏のいわれを、聞かせていただくことであります。


だから如来の仰せにまかせた一念のところに、

凡夫を救わずにはおかないという如来の願いが

同時に具わっているのです。


このことはそのまま、阿弥陀如来が凡夫に往生行を、

与えてくださっているこころであります。


このことを 『大経』 に 「一切衆生を一人も漏らさず、

浄土に往生せしめ仏になる功徳を与え満足させる

はたらきが成就された 」 と説きあらわされています。


はじめのわからない久遠の昔から、

積み重ねて来た数多くの悪業煩悩を、すべて残すことなく、

凡夫では考え及ばない如来の本願の働きによって

消滅してくださるいわれがありますから、

只今、この身のままで正定聚不退の位に

住するのだといわれるのです。


それで煩悩のあるままで涅槃のさとりを

開くべき身にさせていただけるのは、

こうしたいわれがあるからです。


と、ご文章の信心獲得章でおっしゃっていただいています。

阿弥陀様の第18のご本願を聞かせていただくこと。


このご本願を聞くということは、如来の仰せにまかせるものを、

救うという南無阿弥陀仏のいわれを、

聞かせていただくことであります。

とおっしゃっています。


南無阿弥陀仏のお念仏で、人間としての人間らしい

豊かな生活を送らせていただきたいと思います。

妙念寺電話サービスお電話ありがとうございました。

次回は、4月2日に新しい内容に変わります。

                         ( 平成10年 3月26日〜 第270回 )