生き方が変わるのですか
 

妙念寺電話サービスお電話ありがとうございました。
佐賀組では、昨年末から毎月一回、連続の研修会を
開いています。
今度の研修会は、これまでのようにご講師のお話しを
一方的に聞くだけではなく、参加者がグループに別れて
話し合う研修会にしています。
今回は、「み教えを聞いたら自分の生き方が変わるの
ですか」がテーマです。
五つのグループで一時間ほどの話し合いで、いろいろの
ことが話し合われましたが、
はたしてお念仏の信を得たら、人の心や生き方が
変わるのでしょうか。この問題は多くの人の関心ごとでしょう。
私たちのまわりには、宗教との出会いで大きく変わった
という方もあります。
しかし、親鸞聖人は、
「凡夫といふは、無明煩悩われらが身にみちみちて、
欲もおほく、いかり、はらだち、そねみ、ねたむこころ
おほくひまなくして、臨終の一念にいたるまでとどまらず、
きえず、たえずと、水火二河のたとへにあらはれたり」と、
変わりようのない凡夫の悲しさをおっしゃっております。
しかし、阿弥陀如来のご本願を聞かせて頂くことによって、
今まで気づかなかった自分のすがたに気づかせていただき、
見えなかった社会の現実が見えるようになり、仏の願いに
従って、生きようとすることがうなずけてくるといえましょう。
そして、お聴聞する生活の中で、はじめて
ご和讚にある
如来大悲の恩徳は
身を粉にしても報ずべし
師主知識の恩徳も 
ほねをくだきても 謝すべし
との恩徳讃の味わいが、かみしめられて
くるのでしょう。
親鸞聖人が、お師匠さまとして崇められた
法然上人は、「衣食住の三は 念仏の助業なり」と
言われたとのこと、衣食住を満たすための念仏ではなく、
お念仏を申すための衣食住であった、と言えるような
私でありたいものです。南無阿弥陀仏を称え、
南無阿弥陀仏を聞く毎日で、人生をより豊かに
していただきたいものです。
妙念寺電話サービスお電話ありがとうございました。
次回は、1月20日に新しい内容に変わります。
 
                 ( 平成 12年 1月 13日 〜  第364回)