第383回 み光につつまれて

         平成12年 5月25日〜

妙念寺電話サービスお電話ありがとうございました。
この度発行された、三宮義信先生がお書きいただいた
「朗読法話集」を、紹介しておりますが、今回は
「み光りにつつまれて」というお話しです。


「 ご信心をいただいた人は、阿弥陀如来の光明の中に
 おさめとられて、常に護られているという利益を
 得るのです。


  私たちは阿弥陀如来の呼びかけに背を向けて、
 逃げどおしです。


 そういう私を追いかけて、つかまえて放さない、
 これが阿弥陀如来の救いです。


 阿弥陀如来のお心にそむいて逃げているこの私を、
 追いかけてくださる阿弥陀如来、そして、とうとう
 阿弥陀如来につかまえられた、それを摂取不捨と
 いいます。


 阿弥陀如来の救いの光明は、すべての人を救おうと
 照らしてくださいますが、救いの光明に照らされている
 私たちの方に、阿弥陀如来のお慈悲を素直に
 受け入れない人と、お慈悲を受け入れて心から
 信じ喜ぶ人との別があり
ます。

 阿弥陀如来のお慈悲を心から信じ喜ぶ人が受ける
 光明を心光(しんこう)といいます。


 法然上人は、

    月かげのいたらぬ里はなけれども
     ながむる人のこころにぞすむ
 
 とうたわれました。

 中秋の名月は地上のすべてのものをこうこうと
 照らします。


 しかし、月の光の美しさを語ることができるのは
 その月を仰ぎ賞でた人だけです。


  家の中に閉じこもっている人は、月の美しさを
  知りません。


  それと同じように、阿弥陀如来の救いの光りは
  すべての人にそそがれていますが、救いのお心を
  素直にいただいた人だけが本願の救いに
  あずかるのです。


  み仏のお心をしっかり聴聞しましょう。」

み光りにつつまれてという、三宮義信先生の文章を
ご紹介しました。


照らされていることに気づかせていただく喜びの
毎日でありたいものです。


妙念寺電話サービス、次回は、6月1日に
新しい内容に変わります。