第571回 光る 光る

 平成16年 1月 1日〜

妙念寺電話サービスお電話ありがとうございます。

今年の年賀状には、こんな言葉を書かせていただきました。

 光る  光る  すべては光る

 光らないものは ひとつとしてない

 みずから 光らないものは

 他から 光を受けて 光る

    坂村 真民さんの言葉です。     

坂村さんは、この言葉は、「自分で作った詩であるけれど、
私のいちばん好きな詩です。」と言われています。


「私の宗教感、私の詩の魂、それをここに表しております。」と。

一番大事なところは、「自ら光らないものは、他から光を受けて
光る」ということです。


私たちは自分で光ることが出来なくても、仏さまの光をいただいて、
その光に育てられて光り、輝く。


ちょうど月が、太陽の光を受けて輝くように。満月の時には、
真昼ように、あたり一面をあかあかと照らすように。


「そのように私たちも、仏さまの光を受けて それぞれが
 輝くのですよ。」


 と、坂村さんは書かれています。

自分には力がなくても、光ることが出来る。

能力がなくても、立派になろうとしても、なかなか思う通りに
なれなくても、支えてくれる 導いてくれるそういう光があるのです。


南无阿弥陀仏の人は、み仏の光に 大きく育てられ光り輝くことが
できる。

太陽のようにギラギラした光と違って、いつも静かに穏やかな、
柔和なそういう光です。


きらめくような、一切のものを大きく育てていくような、そんな
力強い光では ないけれども、月の光のように 心を慰めてくれる 
穏やかな光。


穏やかでしなやかで、暖かい心、そういうものを育ててくれる
ものこそ、信仰のはたらきであると思います。


自分の力で 光ることが出来なくても  阿弥陀さまの光を受けて
みんな輝く 太陽のように ギラギラと光ることはなくとも、月のように
光を受けて 穏やかに輝くことができるのです。

それがお念仏の人の姿です。 

今年も、お念仏に照らされて、光り輝く一年でありたいものです。

妙念寺電話サービスお電話ありがとうございました。
次回は、1月8日に新しい内容に変わります。