第758回 人間と環境

 平成19年 8月 2日〜

 妙念寺電話サービスお電話ありがとうございました。

夏休みになると 子供たちからの相談を受け付ける 
「夏休みこども科学電話相談」が
 始まります。

小中学生対象の番組のようですが、幼稚園の小さな子供も魚や動物、
昆虫、天文学、植物野鳥、科学、心と体など、電話で相談する番組です。


 その番組をお参りの途中 聞いていましたら、こんな質問がありました。
大人と子供の違いは 何ですかというものです。


お答えの先生は 質問した子供に、どこが違うと思いますかと 聞き返して
いましたが、身長や体重などの体の大きさが違うと答えていました。


回答の先生は 人間の脳は 小学2,3年生までに ほぼ大人と同じ大きさに
なるものです。

ところが その後 沢山のことを 学んでいくことで その働がだんだんと
増してくるということです。


とともに 大人になると その脳が自分のことだけではなく 周りの人のことが
すこしずつ、理解出来るようになってくる。
自分がどう周りから受け取られているのかということが理解できるように
なるとも、答えておられました。


また、大人になると 自分をコントロールすることが出来るようになる感情を
抑えたり、思いやりが出てきたり 自分の心を抑えることが 出来るようになると

の答えでした。

 この話を聞きながら 宗教は 子供のような 私がだんだんと大人になって
いくためには やはり必要で、重要なものだと思えてきました。


社会性がつくのかどうかで 人間が人間として成長することだろうと思います。
 ところで メールマガジンの中に こんなものを発見しました。

我々が何のために学ぶのかというのは、環境をよりよく作るために学んで
いるわけですね。結局環境を作るのはその人なんですね。

その人の心が環境を決める。

環境に左右されるのではなく、環境をつくれる人間になりたいものです。

また
「環境が人を作るということに捉われてしまえば、人間は単なる物、
 単なる機械になってしまう。


 人は環境を作るからして、そこに人間の人間たる所以がある、自由がある。
 即ち主体性、創造性がある。
 だから人物が偉大であればあるほど、立派な環境を作る。
 人間が出来ないと環境に支配される」

という文章に 出会いました。
この世は 努力すれば 何でも出来るという 発想からすれば まさしく
この通りでしょう。

しかし なかなかこの私には 難しいものです。

この私には お念仏で お浄土に生まれ、

お浄土で 仏の仲間になると いままでの 自分ではなくなって、
多くの人々を救う働ができるということが、それこそ

環境に左右されるのではなく 自分で環境を変えていくことではないかとも
味わっています。

南無阿弥陀仏は そのことを 教えていただく 言葉だろうと思います。
妙念寺電話サービス お電話ありがとうございました。

次回は、8月9日に新しい内容に変わります。

         


           私も一言(伝言板)