第787回 育ち盛り
平成20年 2月21日〜
妙念寺 電話サービス お電話ありがとうございます。
佐賀教区の仏教壮年会の大会が 今回は 唐津市で開かれ 壮年会のみなさんと
参加してきました。
ご講師は 大阪の梯実円先生でしたが とても有難いお話でしたので
その一部を ご紹介します。
平等心をうるときを 一子地となづけたり
一子地は仏性なり 安養にいたりてさとるべし
浄土和讃の中の このご和讚は 諸経を讃嘆されたもので、これが仏さまのさとりの境地
といえましょう。
これは 怨親平等のこころ どんな人をみても 自分の一子とおなじように
都合のいい人も 悪い人も 一子と同じように見る平等なこころ。
仏さまは 私たちのこころを 正確に分析して 私たちの心は 何であるかということを
ちゃんとお知らせくださっている。 私たちは 自己中心的な考え方で、 これは
逃れることの出来ないもの 自分の都合を中心に生きている
本願力にあひぬれば むなしくすぐる 人ぞなき (高僧和讚)
如来さまの視野で物事をみることが出来れば むなしく過ぎることはないですよ。
聞くべきものを聞いたか 知るべきものを知ったか それによって 人生はむなしくなる
かどうかの 違いが出てくるもの。
視点が 変わることを 回心。 自己中心的な ものの 見方 ものの考え方から
視点が 変わったとき 人生が転換する。
「仏心とは 大慈悲 これなり」(無量寿経)
仏教者は 大悲心を まなぶ 仏さまが一番願ってらっしゃる人間像は
人の痛みがわかる人間になってほしいという
人の悲しみがわかる そんな人間になってほしい。
賢い人間には 全員はなれないが 人の痛みがわかる人間には 全員なれる。
自分の子供や、孫に 人の痛みがわかる人間になってほしい。
信心の利益 常行大悲の益
如来さまの教えを聞くことを通して 人の悲しみと共に悲しみ 人の痛みを共に
痛むこころ それが私を救うてくださる 如来さまの本願のこころである。
この本願のこころにつつまれて 本願のこころによびさまされた そういう人が
人々の悲しみに よりそい 人々の痛みを共感しようという そういう方向性を持った
営みというものが出てくる これが常に大悲を行ずるという利益を得ていると
ご開山はおっしゃります。