第957回 自在の救い 〜拝読 浄土真宗のみ教え〜

 
平成23年 5月26日〜

親鸞聖人の御誕生を 喜ぶ 降誕会には、多くの方に参拝いただき
誠にありがとうございました。

ところで、750回大遠忌の記念事業として、「拝読 浄土真宗のみ教え」という
出版物が作成されています。

親鸞聖人のみ教えを伝えられる上で、「御文章」や「領解文」が
非常に大きな役割を果たしてきました。

真宗教義の要を 口に出し、耳に聴聞することで、み教えの理解とその法に
出会えたよろこびは 大いに深められてきました。

しかし、現代の私達には その意味が理解しにくくなってきた面があります。
そこで、現代の言葉で表現され、み教えに出あえた喜びを深めていくことの出来る
文章が求められてきました。

その求めに応じて「浄土真宗のよろこび」と「親鸞聖人のことば」が、
新しく作られました。

その中に、「自在の救い」という項目には

  
 念仏申し浄土へと先だっていかれた方々は、この世界に かえり来て、
 私たちを念仏の教えに導いてくださっている。

 親鸞聖人は 仰せになる。

   安楽浄土にいたるひと  五濁悪世にかへりては
    釈迦牟尼仏のごとくにて  利益衆生はきはもなし

浄土で 仏となった方は、大いなる慈悲の心をおこして、迷いのなかで苦しむ
すべてのものを救いたいとはたらき続ける。さまざまな縁を通して私たちを

仏前に誘い、仏法聴聞を勧めてくださっている。そのはたらきは、釈尊が
巧みに人々を教化されたように、自在であり限りがない。

 私たちは、多くの先人たちの導きによって、同じように浄土への道を歩ませて
いただく。この道は、凡夫が浄土で 仏となり、自在の救いを
 行うことができる
尊い道である。

 ・・・・・
 とあります。


そして「浄土真宗の救いのよろこび」には

 阿弥陀如来の本願は  かならず救うまかせよと
  南無阿弥陀仏のみ名となり たえず私によびかけます

 このよび声を聴きひらき 如来の救いにまかすとき
  永遠に消えない灯火が 私の心にともります。

 如来の大悲に生かされて 御恩報謝のよろこびに
  南無阿弥陀仏を称えつつ 真実の道を歩みます

 この世の縁の尽きるとき 如来の浄土に生まれては
  さとりの智慧をいただいて あらゆるいのちを救います

 宗祖親鸞聖人が 如来の真実を示された
  浄土真宗のみ教えを 共によろこび広めます
                     
                     ・・・と


如来の大悲に生かされて 御恩報謝のよろこびに 気づかせていただき
南無阿弥陀仏を口に称え 耳で聞きながら 真実の道を 共に歩みたいと
思います。

妙念寺電話サービス 次回は 62日に 新しい内容に変わります。

         


           私も一言(伝言板)