(117)
われもと因地に
ありしとき
念仏の心を
もちてこそ
無生忍に
はいりしかば
いまこの
娑婆界にして
(現代語訳)
私(勢至菩薩)が昔に仏果を目指して修行中の身であったとき、超日月光と名づけられた阿弥陀仏に出遇い、念仏の心を授けていただいたために必ず仏となるべき身になることができました。
それゆえに、いまこの娑婆世界で念仏を人びとに勧めるはたらきをしているのです。
白川 晴顕師著
「浄土和讃を
読む」 351頁より