(41) 清風宝樹を
ふくときは
いつつの音声
いだしつつ
宮商和して
自然なり
清浄薫を
礼すべし
(現代語訳)
七種の宝石で輝く浄土の樹々の林を清らかな風がそよぐとき、高さの異なった五つの音階が流れ出て、共鳴するはずのない不協和音でさえ自然に響き合って妙なる和音を奏でます。
また、その風は音色とともに清らかな匂いも運んできます。
清らかで澄みきった香気が漂う阿弥陀仏を敬い尊ぶべきであります。
白川 晴顕師著
「浄土和讃を
読む」 93頁より