(5) 解脱の光輪
   きはもなし

  光触かぶる
   ものはみな

 有無をはなると
   のべたまふ

  平等覚に
    帰命せよ


(現代語訳)

煩悩の束縛から開放されて自由自在の功徳を具えた阿弥陀仏の光明は、どこからどこまで照らすという辺際がないために無辺光と呼ばれています。

そして、その光に触れれば誰もが執着に惑わされた誤ったものの見方から開放され、因果の道理に適った正しいものの見方ができるようになるといわれます。

ですから、執着を離れて平等無差別のさとりを得られているとともに、一切衆生を分け隔てなく平等に救うはたらきをもたれた阿弥陀仏にすべてをまかせずしてどうしておられましょうか。


白川 晴顕師著
「浄土和讃を
 読む」 37頁より


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