(53)
大寂定に
いりたまひ
如来の光顔
たへにして
阿難の慧見を
みそなはし
問斯慧義と
ほめたまふ
(現代語訳)
釈尊はそれまで阿弥陀仏のさとりの境地に入っておられ、それゆえに光り輝く妙なるお顔をしておられました。
それに気づいた阿難の智慧の眼をご覧になって、阿弥陀仏のさとりの境地に入った自分の智慧のいわれを、よくぞ問うてくれたとほめられたのです。
白川 晴顕師著
「浄土和讃を
読む」 125頁より