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 大寂定に
  いりたまひ
 如来の光顔
  たへにして
 
 阿難の慧見を
  みそなはし
 問斯慧義と
  ほめたまふ
   
(現代語訳)
釈尊はそれまで阿弥陀仏のさとりの境地に入っておられ、それゆえに光り輝く妙なるお顔をしておられました。
それに気づいた阿難の智慧の眼をご覧になって、阿弥陀仏のさとりの境地に入った自分の智慧のいわれを、よくぞ問うてくれたとほめられたのです。
白川 晴顕師著
「浄土和讃を
 読む」 125頁より