(61)
至心・発願・
欲生と
十方衆生を
方便し
衆善の仮門
ひらきてぞ
現其人前と
願じける
(現代語訳)
阿弥陀仏は本願のほかにも第十九願と第二十願に浄土往生の因を誓われていますが、その第十九願には「もろもろの善行を励み、真心をもって願いを発して浄土に往生したいと欲え」と示されます。
この善行を励む教えは、衆生を本願真実の教えに誘い入れるために設けられた仮りの教えにすぎません。
したがって臨終の時に阿弥陀仏がその人の前にあらわれてくださらなければ、往生できないと誓われています。
白川 晴顕師著
「浄土和讃を
読む」 184頁より