(64)
至心・回向・
欲生と
十方衆生を
方便し
名号の真門
ひらきてぞ
不果遂者と
願じける
(現代語訳)
第二十願には、浄土往生の因を「称えた念仏の功徳をもって浄土に往生したいと欲え」と示されます。
これは、第十九願の善行を励むことができない人に、称名念仏一つで往生できることを勧められた教えですが、称える心が念仏の功徳を期待する自力心であるために真実の教えとはいえません。
しかし、念仏一つと思い定めた心は本願の心と同じであるため、往生の望みをついに果たし遂げさせると誓われています。
白川 晴顕師著
「浄土和讃を
読む」 197頁より