(72)
聖道権仮の
方便に
衆生ひさしく
とどまりて
諸有に流転の
身とぞなる
悲願の一乗
帰命せよ
(現代語訳)
自力難行の聖道門の教えは、本願真実の教えに誘い入れるために仮りに設けられた如来の手だてです。
しかし、人びとはその自力聖道門の教えに止まって迷いの世界を流転しています。
あらゆる人びとを分け隔てなく平等に成仏させる唯一絶対の教え・弥陀の本願をただあてにすべきです。
白川 晴顕師著
「浄土和讃を
読む」 220頁より