(75)
阿闍世王は
瞋怒して
我母是賊と
しめしてぞ
無道に母を
害せんと
つるぎをぬきて
むかひける
(現代語訳)
牢獄に閉じ込められて餓死させられようとした父王にひそかに食事を運んでいたのは、母親の韋提希夫人であったことが露見すると、阿闍世王は「わが母も父王同様犯罪者である」と激怒して、無道にも実母を殺そうと剣を抜き襲いかかっていきました。
白川 晴顕師著
「浄土和讃を
読む」 231頁より