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釈迦韋提
方便して
浄土の機縁
熟すれば
雨行大臣
証として
闍王逆悪
興ぜしむ
(現代語訳)
釈尊は「観経」に韋提希夫人を登場させて、浄土往生の教えを説くべき因縁が整ったとき、雨行大臣に頻婆娑羅王が犯した悪行の証人とさせ、阿闍世王に父親殺しの大罪を犯させたのです。
これも真実の教えを説くための如来の手だてに他なりません。
白川 晴顕師著
「浄土和讃を
読む」 243頁より