A女性ホルモンと性差
| 病気には性差があるというと乳房や子宮などの性器に関する病気ばかりを思いつくのが通常です。でも、本当はそれ以外にいろんな病気に性差があります。この性差の原因となるのはもちろん性ホルモンです。女性の場合“エスロトゲン”といい、閉経前は卵胞にてアロマターゼという酵素により男性ホルモンであるテストステロンから作られます。しかし、閉経後は大きく減少し、70歳代になると男性の方が女性よりもエストロゲンが高くなるという逆転現象が起こります。また多くの生活習慣病がこの閉経後に多いことから「小型の男」としてこれまで女性には男性の医学が当てはめられてきたのです。
では、閉経前までの30年以上かかって形成された性差が本当になくなるのでしょうか?私のこの疑問に対する答えはもちろん“NO”です。つまり、心筋梗塞を代表とする心血管疾患には性差がいつまでも残るのです。その要因となるのが高脂血症や高血圧症などの動脈硬化の危険因子や骨粗鬆症における性差です。病態に性差があれば診断基準や治療方針にも性差があっていいはずです。貴女もそう思いませんか? |