B女性ホルモンとコレステロール
| 病気に関する性差を語る前に女性ホルモン(エストロゲン)の働きを知らなくてはなりません。そのエストロゲンは動脈硬化を予防する総コレステロールや悪玉(LDL)コレステロールの低下作用と同時に善玉(HDL)コレステロールを増やす作用をもっています。豪州や米国と日本の学童の脂質を比較した研究によると、豪州と米国では男女とも善玉(HDL)コレステロールが減少するのに対し、特に日本の女児では12〜15歳にかけ善玉(HDL)コレステロールの増加が認められました。このことが日本人女性に心筋梗塞が少ないおおきな要因となっています。 ところで、そんな日本人女性でも40歳代になりますと総コレステロールや悪玉(LDL)コレステロールが増加します。では、検診で総コレステロールが高いからと薬(多くはスタチンと呼ばれるHMG-CoA還元酵素阻害薬)を服用する必要があるのでしょうか?答えは多くの場合もちろん"NO"です。 |