0710
 

 もろもろの庶類の為に・・・         南水組教楽寺 藤谷 隆之 師

「もろもろの庶類の為に不請の友と作り、群生を荷負して之を重担と為す」等。ナンマンダブ、ナンマンダブ。

いま、NHKで朝のドラマ「ちりとてちん」が放送されています。
「ひとの世話ばっかりせんで、自分のこと笑(わろ)うたり、怒ったりしたらええんや。」と言う娘に、母親が、

「自分のことや、子供のことを心配するのが親の仕事や」と答えるセリフがありました。
親とは有り難いな、と思いました。子供のことを「自分のこと」とし、子供のことを心配して暮らすのが親なので あります。

私事で恐縮ですが、今私の舌の裏に、口内炎ができています。初めての経験で、もう1週間になります。歯を磨い ても、ご飯を食べても、お勤めをしても、お話しをしても、何をしてもチクチクして、とてもイヤです。気になって 気になってたまりません。

「もろもろの庶類の為に不請の友と作り、群生を荷負して之を重担と為す」とは、仏説無量寿経の中のお言葉で す。阿弥陀さまは頼まれもせぬのに、私達衆生のことを「自分のこと」として下さり、そんな私達のことが気になっ て気になってたまらぬと、私達を「重いぞ、重いぞ。」と背負い、救う如来さまになって下さいました。
私の口内炎が気になる気持と、阿弥陀さまのお慈悲とを比べては申し訳ありませんが、口内炎が治るまで私が気に ならない様に、阿弥陀さまはこの私を救い遂げるまでは気になってならぬと、お浄土を私達のために建立され、私共 の胸の中にナンマンダブツと飛び込んで来て下さったのでありました。

そんな如来さまを戴いて、安心させてもらって、ナンマンダブ、ナンマンダブと、お念仏して如来さまと相談しな がら、あーでもない、こーでもないと、日暮らしをさせて戴きます。ナンマンダブ、ナンマンダブ。

|戻る|