「変わらないもの」      神埼組 安養寺住職 定良 芳信

 昨年12月に毎年恒例となっている、今年一年を表す漢字一文字というのが京都、清水寺で書かれましたが、昨年は「変」という字が選ばれました。
昨年を振り返ると首相が変わり、景気が大幅に変動し、食品に対する意識の変化など私たちの周り、世の中はものすごい速さで変わり続けております。

 逆に変わらないものがあるとしたらそれは何でしょう?
それは私たちの根本的なもの、心の奥底にひそむ煩悩というものは昔も今も変わらないもののひとつだと思います。

 あと阿弥陀様の「願い」や「お慈悲」ではないでしょうか。またそれをお示しくださっている、「お経」や「お正信偈」などもいえると思います。

 お経は今から約2500年も昔にお釈迦様がご説法として説かれたものが今の時代に変わることなく読まれております。
またお正信偈は親鸞聖人様が約800年も昔に「南無阿弥陀仏」というお念仏に出会われた、その喜びをお書きになったものです。

 なぜ、これらのものが変わることなく今日読み受け継がれているのか?それは昔も今も煩悩という毒に迷い惑わされ生きている私たちがいるからです。
 そんな愚かな私たちを心配し見守り続け必ず救うという願いを阿弥陀様がたてて下され、お釈迦様がそれに気づき教えて下さった。そして親鸞聖人様がわかり易くお勧めくださったからです。
 また、そこに真実の教が説かれているからです。真実の教とは変わりようがないといえるのではないでしょうか。
そういうありがたい「お経」や「お正信偈」に今、この私が出会わせて頂いていることを喜び、感謝の日暮に勤めたいです。

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