「生きる喜び」  神埼組 安養寺住職 定良 芳信

 

 3月11日に発生した「東日本大震災」から十日以上が過ぎました。

テレビ、新聞により被災地の現状が報じられ悲惨な現状を目のあたりにし、胸がしめつけられる思いがします。と同時に今までの普段の生活が「あたりまえ」ではなかったことを改めて感じています。

 数多くの尊い生命(いのち)が亡くなり、住み慣れた故郷(ふるさと)、家、大切な家族、友人を奪われてしまった被災者の方々の心情はいかばかりでしょうか?

今なお余震が続き厳しい寒さの中、避難生活を余儀なくされている方々に何かできることはないかと思いばかりが募り、もどかしい気持でいっぱいです。

テレビのCMに『こころはだれにも見えないけれど「こころづかい」はみえる。思いはみえないけれど「思いやり」はだれにでも見える。』とあります。

 仏教の教えは「お互いを敬い合い、助け合い、支え合い」という慈悲の心であります。

今こそ「こころ」「おもい」を表していかなければなりません。

 被災地ではある歌が心の支えになっているそうです。

その歌とは子供たちに大人気の「アンパンマンのマーチ」という歌です。

その歌詞というのが『そうだ! 嬉しいんだ生きる喜び たとえ胸の傷が痛んでも。 何の為に生まれて 何をして生きるのか 答えられないなんて そんなのは嫌だ! 今を生きることで 熱いこころ燃える だから君は行くんだ微笑んで。〜』というような内容です。

アンパンマンは困っている人、おなかをすかせている人に自らの顔であるアンパンを食べさせて元気と勇気を与えます。

 私たちにも何かしら出来ることがあるはずです。

復興には膨大な時間がかかると思われますが、仏教徒として一人ひとりが出来ることを考え支援の輪が多くの人に広がれば嬉しいことです。

 私たちの浄土真宗のスローガンは「ともに いのち かがやく 世界へ」です。

まさに今、日本がこのスローガンのように前に歩んでいかないといけません。

ここに頂いている「いのち」のありがたさ、尊さ、何の為に生きるのかを改めて考え、「生きる喜び」を感じながら過ごしていきたいものです。

 

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