神埼組 大立寺  平尾 法道

 

 親鸞聖人750回大遠忌法要を前に約50年ぶりに「食事の言葉」が改訂されました。

新しい食事の言葉言っておられますか。変更点は2つです。

 食前の「み仏と皆様のおかげにより」が「多くのいのちと皆様のおかげにより」に変わったことと、食後では、この尊いいのちをいただいた私たちはどう生きるのか。「ますますご恩報謝に努めます。」と明確に示されたことです。

 さて、今宮崎県では《殺処分》の名のもとに多くの牛や豚の命が奪われています。テレビを見ておりましたら豚を育てておられるお方がでておられました。「私のところには、口蹄疫に罹った豚は一匹もおりません。ただ、半径10キロ以内ということで殺処分という通知が届きました。世の中には、どおせ最後は殺してしまうのだからいいじゃないかと言う人がいます。しかし、私たちは毎日毎日愛情を込めて一頭一頭大切に育てています。毎日世話をしていると情けも移ります。もし、あなたが大切にしているペットが感染の恐れがあります。明日、殺処分いたしますといわれたら、はいそうですか分かりましたといえますか。」と声をつまらせながらおっしゃっておられました。

 人間として生まれてくることは尊いことです。と同時に悲しいことでもあります。私たちのいのちは、尊いいのちの犠牲の上にしか成り立たないからです。阿弥陀さまは悲しい私のいのちに、ともに涙を流してくださいます。だからこそ「十方衆生」生きとし生けるものと喚んでくださるのです。

 食事の言葉大切にしたいものです。

 

 

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