「わたしも そのなか」        白石組 正徳寺  浦霧 慶哉

 

 「その仏像を其家の主(あるじ)として我も仏家に同住して給仕すと思ふべし、

  我が家に仏を置くと思ふべからず・・・」

 今年の春に、親鸞聖人750回大遠忌法要・巡番報恩講をお勤め致しました。

冒頭の言葉は、お客僧さんがご紹介されたものです。

慧空(えくう)という方の『叢林集』(そうりんしゅう)という書物にある言葉です。

 お客僧さんより、我が住まいに仏さまを置いているのではなく、仏さまの大いなるお心の中で生活しているとのお味わいをお話し頂きました。

 我が家にお仏壇を置くと思うと、仏さまのいますところは、お仏壇だけに限定されます。しかし、仏さまの家で生活しておると頂いたならば、仏さまのお心の中で生活しておると頂いたならば、仏さまのいますところは、家中どこにいても仏さまのお心の中、常に一緒の日暮らしです。

 妙好人の浅原才市さんが

 ええなあ

 世界虚空が みな仏

 わしもそのなか

 なむあみだぶつ

 とうたわれます。

ほとけさまは、どこにいらっしゃるかというと、いらっしゃらないところはない、いつでもどこでも、わたしとともにいらっしゃる仏さまです。

 このわたしも 「そのなか」 でありました

 

 

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