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                 巨瀬組 寶月寺 郷原 徳照

 

 

 暑さ寒さも彼岸までと申しますとおり、朝夕は少し涼しくなって参りました。

お彼岸に当たって、お墓参りをされた方もあるでしょうし、これからという方もおられることでしょう

最近、お彼岸=お墓参りをする時期と思っていらっしゃる方が多いように思います。

お墓参りをし、丁寧に磨き、お花や線香を供える。それ自体はとても大切なことですが、それで終わっては何にもなりません。

お彼岸と言うのは亡き人を偲びつつ、他の誰でもない私がお浄土を確かめることなのです。

既に此の娑婆世界でのいのちを終えた人をご縁として私が仏法に遇う。これがお彼岸の本当の意味です

 

 お経にはお互いが認め合える世界が説かれています。言い換えれば、あなたはあなたのまま、そのままが尊いんだよとお示しくださっています。

しかし私たちの現実はどうでしょうか。年を取っているよりも若い方がいい。

病気よりも健康が素晴らしいと思っているのが私達ではないでしょうか。

 

 ご門徒さんとお話ししていると「年をとって体が思うように動かなくなって、本当にツマランようになりました。」とおっしゃる方がいらっしゃいます。しかし体は動かんようになってきても、あなたは決してツマラン人生なんかじゃない。

健康も大事だけれど、病の日々にも尊い意味がある。

若い時だけではなく、老いの日々も私の尊い人生の一部である。と教えて下さるのが阿弥陀さまです。

年老いた人も、若い人も、それぞれが尊く輝く世界があって、今、私にはたらき続けてくださっています。生まれた時も、死を迎えるときも、若くても老いても、健康でも病の日々でも、私の人生のどんな場面においても、あなたはあなたで尊く輝く人生を生きているよと呼びつづけてくださっています。

そして、いのち終えたら、浄土に生まれ、仏となる。尊い人生を生きているのです

 

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