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                 多良組正恩寺  合浦 唯信

 

 以前、新聞に環境問題のひとつについて「コアホウドリ」と言う鳥が被害を受けていると言う記事が載っていました。

 

 さて、この「コアホウドリ」と言う鳥、皆さまはご存じでしょうか?  名前からすると小さいイメージがありますが、全長81センチもあり、カモメより大きい鳥です。

 

 この鳥はどこにいるのでしょう?  実は太平洋に浮かぶ「ミッドウエー島」と言う所を中心に生活をしています。

 

 新聞の記事には、その「コアホウドリ」の子供たちが近年次々と死んでいっているという事が書かれていました。

 

 病気など原因はたくさんあると思いますが、余りにも多過ぎるので、その原因を調べるために解剖をしたそうです。

すると、その胃袋の中から、ナイロン袋とかゴミが出てきたとのこと。

 

 そうです、親鳥が餌と間違えて、ゴミを取ってきては、子供たちに食べさせていたのです。それが原因で、「コアホウドリ」の子供たちは死んでいってしまっていたのです。

ゴミは私たちに人間の口に入ればもちろん毒ですし、小さな鳥たちにとっては命に関わる猛毒でしょうから。

 

 さてその、ミッドウエー島は太平洋の真ん中あたりにあります。果たしてこのゴミはどこから来たのでしょう。

いろんなゴミがある中で、日本語が書かれたゴミが見つかったそうです。

 

 どこにあるかも見当もつかない島で、私たちが普段聞いたこともない名前の鳥の「いのち」を日本のゴミが奪っていたのです。

 

私たちが「ちょっとくらい」と思って捨てているゴミが、川を下り、海に出て、海流に乗り、名前も聞いたこと無いような島に流れ着いて、小さな「いのち」を奪っていたのです。

 

 仏教では「因果」という言葉があります。原因があって結果がある。

このお話しで、「コアホウドリ」の子供たちの「いのち」を奪っている原因は何ですか?

答えは、簡単ですね。無分別にゴミを捨てる人が沢山いるからです。しかし、気をつけなければいけないのはその中に「自分」も入っていることを忘れないようにしたいものです。

 

 「あんたが悪いと 指さす下の 三本は 自分に向いている」

 

 私たちの生活には関係ない、遠い島の話ではなく、我が事と聞いていきたいものです。

 

 「ちょっとくらい」って捨てるゴミで「いのち」を奪うことないようにしてください。

お互い心にしっかり受け止めて考えて見ましょう。

合 掌