心のつぶやきを受けとめる

             藤津西組 證馘寺若院 橋本孝生


 みなさん・・・職場や学校などで、同僚・クラスメイトに「おはよう」と声をかけたとき、その人が、なんの応答もなくその場をスゥーッと通り過ぎていったとしたら、あなたはどう思いますか?そして、どうしますか?

 

 ・・・「なんて失礼なやつだ」など「いかり」の感情を持たれることもあるでしょう。


そして、文句を言ったり、無視したりするかもしれません。

 

 または「みんな私のこと嫌いなのかな」・・・など「かなしみ」の感情を持たれることもあるでしょう。そして、もう職場や学校にいけないということになるかもしれません。

 

 それまたあらっ、聞こえなかったのかな」など「落ち着いた」感情を持たれることもあるでしょう。そして、もう一度「おはよう」と声をかけることもあるかもしれません。

 

 そう・・・それぞれ色んな考え、いろんな感倩を持っています。しかし、私たちは当たり前のようであっても、その違いに気づき難いようです。

 

 何でそんなことで怒るの・・・何でそんなことで自分を追い込むの・・・何で平気でいれるのおかしいでしょ相手を正さないと・・・など、ついつい自分の考えを押し付けてしまいます。

 

 兵庫教育大学の富永良喜氏は子どもたちに、同じ出来事でも、気持ちや行動が違うのは、心のなかでつぶやいている「考え」が違うからということに気づいてもらうため、それぞれの考え、気持ち、行動をおもいおもいに吐き出し、大きな模造紙などにまとめて、みんなで共有するということをなさつてます。そして、そのことを決して否定しない。みんなで受け止めていくんですね。

 

 阿弥陀さまは、私たちの考え方、思い、行動を等しくすることを平等とされませんでした。ときに心の刃を外にしか向けることができないあなたも、ときに心の刃を自分に向けることしかできないあなたも、心の刃をちょっとしまえるあなたも、あなたの心の中の痛み、いのちの重さわかってるから、決して見捨てない・・・そんなでっかいお心に身を任せた時、開かれていく世界があるのではないでしようか。

南無阿弥陀仏

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