武雄組    徳園寺 徳重清隆

 

 

昨年十一月に私の寺の総代さんが往生の素懐を遂げられました。

 

数年前から少し体調を崩されてはいたものの、総代としてお寺の行事には率先して参加していただいていました。

 

 往生をされたその日はいつものように自宅の前で農作業をされており、

いつもと変わらぬ一日を送っていらっしゃいました。

農作業を始められて三十分ほど経った頃に、奥様がお茶を持って行かれたところ畑で倒れられており、急いで救急車を呼んで措置をされましたが、そのかいもなくご往生されたのでした。

 

 私がその知らせを受けた時、余りにも突然の事に発する言葉もありませんでした。

 

 つい数日前、組内の巡番報恩講にご夫婦でお聴聞にお出でになっておりました。その時に年末の仏具のお磨きのことや御正忌報恩講の準備のことなどについて話をしたばかりでした。お寺のことをいつも心配してくださっていました。

 

 またお寺の法座では、必ずご講師の正面に座りお聴聞され、声高らかにお念仏申されていました。本当に総代としてお寺を支えていただいていた有り難いお方でした。

 

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