お念仏の響き

      佐賀教区 藤津西組 證誠寺 住職 橋本教宣

 

 阿弥陀如来の本願は、お浄土より届けられたお念仏の響きであります
ナンマンダブツ、ナンマンダブツと称える声の中に、阿弥陀さまは、いらっしゃる。まことの世界、さとりの世界、光の世界であるお浄土からの私への「めざめよ」の喚び声が、私のところに届けられた念仏でしょう

 

 お念仏申すなかに、阿弥陀さまに見抜かれた、ごまかすことのできない私の姿を親鸞聖人は罪悪深重の凡夫、煩悩熾盛の衆生と教えてくださいました。
その煩悩
具足のわれらを、必ず救うと願いをおこしてくださったのが阿弥陀さまの大悲の心なのでありましょう

 

 かなり前のことでありますが、テレビ番組のなかで、あるタレン卜の方が、分の家族の会話を紹介していました。孫に聞いたそうです「僕は大きくなったら、何になりたいかな」「そうね、サッカー選手になりたいな孫娘に聞いたら、私は看護師さんになりたいな、ケーキ屋さんもいいなとこたえたそうですすると今度は、僕の方がおじいさんは、何になりたい」と聞いたそうです。おじいさんは、うーん、そうだなあ、おじいさんは、仏さまになりたいなあと答えら孫の僕は、不思議そうに目を丸くして「ふーんと言ったそうですいい話じゃありませんか。大変、感動しました

 

 そこで、よくよく考えてみますと、人に生まれさせていただき、人間として日暮らしを重ねながら、私自身、どの位成長したのでしょうか成長どころか、仏さまの心と、かなりかけ離れた、おぞましい思いで一杯であります。阿弥陀さまの必ず救って仏にしたいという願いは、仏さまの心からかけ離れた私のことを、いでも案じて下さってある。
今ここに届けられ
た、まことの世界、お浄土からのナンマンダブツ、ナンマンダブツのお念仏の響きでありましょう

 

 お釈迦さまは、前を向いて行きなさい阿弥陀さまは、私がいます何も案ずることはありませんどんなことがあっても、あなたを捨てない私が今、ここにいますと喚んでくださってあります教主世尊、お釈迦さまの前を向いて生きて行きなさいといみ教えと、阿弥陀さまの救いをわが身にいただいて、やがては仏さまに成らせていただく身の仕合わせを

今、ここで喜ばせていただきたいものです

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