センター講座研修資料  〜おもちゃの作成〜    2000.06.27

◇ おもちゃには、子どもが楽しいと感じる「何か」があるものだと考える。
   また、「こうしたらどうなるか」という探求心を持たせる事も必要だと考える。
   今回は、そのようなことをふまえ、また理科的な要素を持ったおもちゃとして、
   『わたがし製造器』を制作した。

《準備》
  材料:ザラメ糖 アルミ缶 水中モーター 皿小ねじ(φ4) ナット 虫ゴム 熱収縮チューブ 千枚通し
      アルコールランプ 器(水槽にアルミホイルを貼って代用。) 割り箸 さじ
        *水中モーターは回転の威力が弱いが、電池ボックスや電源装置を別につなぐ必要がないため、
         手軽に作成できる利点がある。

《手順》
  a.容器を作る
   (1)アルミ缶のフタの金具をペンチで外し、中央部分にφ4mmのさら小ねじをナットでとりつける。
   (2)アルミ缶の下から5mm〜10mmの範囲に針か千枚通しで小さな穴を缶の下3分の1にたくさんあける。
   (3)ねじとモーターを接続する。モーターの方は軸が細いので、あらかじめセロテープで太くしておく。
     自転車用の虫ゴムでつないだ上から熱収縮チューブをかぶせ、ライターでさっとあぶる。
     チューブが縮んで固定できる。
      ※ねじとモーターの間に隙間があると切れる事があるので、針金とモーターをよくくっつけて
        火であぶる。
   (4)電池をセットする。
   (5)片手でモーターを持ち、スイッチを入れる。まっすぐ回るように調節する。

  b.器を作る
   気体発生用水槽の内側にアルミホイルを貼り付け、セロテープで固定する。

  c.わたあめを作る
   (1)アルミ缶に中ザラメをさじで3〜4杯入れる。
     入れすぎるとアルミ缶が回らなかったり、アルミ缶が落ちるので注意する。
   (2)アルコールランプを器の中心に置き、火をつける。
   (3)缶の底を火にかざし、ザラメを溶かす。
     2〜3分すると砂糖の臭いがしてくるのでスイッチを入れてアルミ缶を回転させる。
   (4)缶の穴からワタアメが飛び出してくるのでそれを割り箸でからめ取る。
        ※アルミ缶から出てきたすぐのわたがしは熱いので火傷に注意する。
   (5)アルミ缶の中の砂糖がなくなると、砂糖の焦げた臭いがしてくるので回転を止める。

《後始末》
  缶をしばらく水につけておいて、缶の中や外側の砂糖を溶かす。
  その後、スイッチを入れて缶を回転させ、水を飛ばして乾燥させる。

《注意》
  ○ 空き缶の内側にはコーティングがされている。このコーティングに使われているプラスティック類には、
     環境ホルモンに属する物質も検出されている。
     そのため、空き缶を加工する前に濃硫酸を少量入れてクルクル回していき、内側のコーティングをはがして
     やった方がより安全である。
  ○アルミ缶を加工するときに手をケガしないようにする。
  ○火を使うので、やけどに注意する。


《参考文献等》
  ○「おもしろ実験・ものづくり完全マニュアル」P.13
  ◇「いますぐできるわくわく化学実験」
      http://www3.justnet.ne.jp/~konan/waku1/index.htm
  ◇「Wingのオモシロなんでも実験室」
      http://www.geocities.co.jp/Berkeley/9446/

わたがしなだけに、アリと言うことで、、、ベタやなぁ^^;