支援学校 高等部編
平成24年4月10日15歳2月
高等部の入学式の日です。
寄宿舎に入舎するので、宿泊に要する荷物を揃えて、母親と一緒に出掛けて行きました。
入学式はすぐに終わるので、私はこなくていいと言う。
仕事のほうも、いろいろ差し迫っているので、今回は参加しませんでした。
彼女自身が寄宿舎生活で成長してくれることを祈っています。

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平成24年5月21日15歳4月


今日から、実習が始まるということです。
我が家の娘さんは、紙工芸?とやらに回されたらしい。
一番、簡単なことをするクラスのようで、ここでは能力別で分けられたみたいです。
本人の能力は、私らも十分承知しているんだけど、はっきりと分けられると寂しいですね。
ただ、世の中、愛想だけでは生きていけないし、彼女に何ができるのか悩みます。

もうひとつ思うのは、仕事の話を聞いていると、多くの場面で清掃の仕事名が出てきます。
職業差別をする気はないけど、もっと明るい仕事はさせてもらえないのかな。
以前から、感じてたんだけど、仕事の場も隅っこに追いやられているようで嫌です。
給料は少なくともいいから、明るい場所、楽しい仕事であってほしいと思います。
こんなことを言うのは贅沢なんでしょうか。

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平成24年9月7日15歳7月


障害のある子の教育政策の転換?になるのでしょうか。
ようやく、こういう時代がきたんだなあと思います。
娘が、地元の小学校の普通学級に入学したのが、ちょうど10年前です。
入学当時の女性の校長さんには意地悪されたけど、どうにか夫婦で頑張ってきました。
教員の鑑のような、ほんとに嫌な方でした。

これからは、親の方の教育が大事になってきます。
学校との戦いが少なくなる分だけ、親の方も真摯に考える機会が減るかもしれません。
でも普通学級という言葉がないのが、ちょっと気がかりではありますが・・・。

いずれにしても、流れが普通学校、普通学級に向き始めてるのは朗報です。
全国の普通学級で頑張ってこられた本人と保護者の皆さんに、敬意を表したいと思います。

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【普通学校に通いやすく…従来の施策転換 文科省 毎日新聞9月5日配信】

文部科学省は、現在障害を持つ子供の通学先が「原則として特別支援学校」と定められている法 令を改正し、普通の小中学校に通学しやすくする方針を固めた。
これまでの障害児教育の施策を転換し、重い障害があっても本人や保護者の意向を尊重して小中 学校に通うことで、子供に達成感や充実感を感じてもらうのが狙い。
学習支援にあたる教職員の増員や学校のバリアフリー工事費を概算要求に計上する。
学校教育法施行令は、一定程度以上の視覚や聴覚、知的障害を持つ子供は原則、特別支援学 校に就学すると決めており、教育委員会が認めた場合に限り例外として通常の小中学校に通うこ とを認めている。
文科省は今年度、同施行令の改正を目指し、教委が本人や専門家の意見も聞きながら就学先を 柔軟に決める仕組みにする。
特別支援学校の対象になる障害を持つ児童生徒は、約8万5000人(0.8%)。
このうち特別支援学校に在籍しているのは、約6万5000人で、
小中学校に設けられた特別支援学級に、約1万7000人、
通常の学級に在籍し、通級指導を受けている生徒が、約3000人がいる。

(残念ながら、普通学級に在籍している子たちのことは把握されてません。)

法令を見直すことで今後、障害があっても小中学生と一緒に過ごすケースはさらに増えると想定さ れる。文科省は、学校生活や学習をサポートする教職員を増やすなど環境を整備することで、小・ 中学校で共に学べる体制づくりを進める。
また、特別支援学校と小中学校間の転入学もしやすくする。
平野博文文科相は「障害者は学校を卒業すれば社会に出る。学校にいるうちから友人らと一緒に 学んで共感できるような仕組みづくりを進めたい」と話している。

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平成26年12月8日17歳10月


平成25年7月に難治性の病気を発症し、平成26年6月末に退院しましたが、その後も2週間に1度の通院 もあるので、学校の寮を出て家から通う生活に戻りました。
こういう病気になってしまうと、障害のある子に限らず、健常児でも通常の教育を受けることが難しく なります。同室で治療を受けている子ども達を見ながら、そう感じていました。
とは言え、娘の学校生活も残り3か月になりますが、娘的にはあまり未練はないようです。
中学校まで、密に家族と過ごしていたために、寮生活になって親と離れて暮らしたこともストレスにな ったのかなと思うこともありますが、子どもの将来を姿を考えながら家族生活を送ることが大事だなと 思った次第です。

ところで、JDSの広報誌を読んでいたら、中学校進学者の多くが支援学校や支援学級に進んでいるという回答が出ていました。
保護者の皆さんの中にも、障害のある人の人権とか普通学級にこだわりとかを持つ人が減ってきているようです。というか、そう いう事象に問題意識を持つ人が減ってきているのでしょう。
障害のある人にとって辛い時代になっているのかもしれませんね。

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