障害のある人たちの呼び方について、皆様へのお願い

障害のある人たちの呼び方について、一般的には「障害者」や「障害児」と記載されたり、呼ばれていることが多いと思います。
ただ、彼ら自身が社会に対して障害を与えている訳ではなく、また自らが好んで障害を持っている訳でもありません。
文字を「障碍者」に代えたり、平仮名にしたりする試みもされていますが、口に出した時の呼び名は変わりません。
また、「障害者」という決めつけたような言い方は、まるで人様を呼び捨てしているようでもあり、彼らに対して失礼だという気もします。
例えば、頭の髪の毛が薄くなってきたときに、禿(はげ)と呼ばれて気分がいいはずがないのと同じだと思います。
特定の名称、「全国障害者芸術文化祭」というような固有の名詞であれば誰しも使わざるを得ませんが、できれば避けてほしいところです。
私たちは、いろいろ考えた末に「障害のある人」「障害のある子」と呼ぶことにしました。
そう決めてから10年近くが過ぎています。
この呼び方では、言葉の主体が障害のある人なのか、障害のない方なのか明確でなくなります。
障害のある人だけに責任を押し付けられたかのような戸惑いもなくなります。
出来ましたら呼び方に関しても優しさのある表現が用いられますようお願いいたします。


日本ダウン症協会(JDS) 佐賀支部(さんさんCLUB