[けいせいの遠足](2001年入学)

と  き  10月18日(木)  てんき  晴れ時々曇り
行き先  三瀬「どんぐり村」

6:30 起床
いつもは着替え、トイレ、洗面、食事にダラダラと時間がかかりますが、今日は、本人が張り切っているためスピーデイです。
7:40 登校
通学路が3キロもあり、全て歩いての登校が無理なので、学校の近くまで車で送り、約400メートルを沢山の子どもたちに 囲まれながら歩きます。
9:00 出発
大きなバスで、女の子2人にはさまれ出発です。バスの中では歌を歌ったり、クイズにも積極的に手を挙げていたそうです。
10:00 到着
どんぐり村到着。一番先頭を歩いて入場している様子が、駐車場から見えました。
学校からの要請で、母親の私もどんぐり村で合流しました。
丁度、夫もいたので誘って、それならばと次男も保育園を休ませて、何かMorioka家の秋の行楽のようになりました。
私たちの姿が見えることで、他の子どもたちとの関わりの妨げになる事を一番心配していましたが、本人は私たちに特別近づき もせず、友達と遊び、お弁当の時間も友達3人ほどと食べて、片づけも1人でやっていました。
クラスの仲間たちも、入学当初と比べるとごく自然に接していて、所謂「おせっかい」ではなく必要なときに手を貸してくれて、 関わり方が上手になってきたのを見て安心しました。
帰りも「バイバーイ」と言って、さっさと整列してバスに乗り込んでいきました。
入学(普通学級)して7ヶ月、クラスの1人として溶け込んでいる息子に感心しています。

[小学校に入学しました](2000年入学)

さとみが小学一年生になって、はや一か月が過ぎました。担任の先生は、CLUBの波戸岬のキャンプの時 に来られていたY 先生で、大変よくしていただいています。
入学式や全校集会の時に、さとみがダウン症であること、心臓病を抱えながらも、これまで頑張ってきたこ と、たくさんの友達ができ嬉しかったことなどを紹介していただいたので、1年生から6年生までいろんな 子によく声をかけられます。
学校の帰りも、よく一緒になる男の子と手をつないで帰ったりして、楽しい学校生活を過ごしています。

[開かれたとびら](2000年入学)

いよいよ、1年生のスタ−トを切った我が家のアイドル「ゆうき」。地元の小学校へ行く日を、今か今かと 待ち望んでいただけに、今のところ出だしは好調である。
1カ月があっという間に過ぎた今、朝のリズムも何とかつかみ、迎えに来てくれる2人の男の子に手を 引かれて、楽しそうに通学している様子は、私には思いもよらなかった光景。
思えば、地元の小学校へ入れたことが、私とゆうきにとって、何よりも良かった。
私がゆうきの就学について真剣に考えるようになったのは、昨年の6月頃だったと思う。
ゆうきが、これまでお世話になっていたH保育園の担任の先生のある一言からである。
ずうっと長い間、ゆうきの園での生活を見て来られた先生が、「ゆうきちゃんは、多分地元の小学校でも大丈夫かも。
お母さんが、もしそのような意向でしたら、ゆうきちゃんのことを知ってもらうためにも、 行動を起こしましょう。」と励ましてくださったのだ。
私は、早速、まず地元の教育委員会に足を運んだ。
もちろん、ゆうきを連れて。
教育長さんは、快く私たち私たち親子を迎えて下さり、心から応援していただいた。
「よかったら小学校の校長とも連絡を取り、段取りをとってみましょう。」とも言っていただいた。
事は早く進み、翌日には保育園の園長さんの耳に入っており、「私も一緒に同席してあげましょう。」と心強い言葉をいただいた。
大きな期待にふくらむ、ゆうきと私の夢の第1歩であった。
今、考えてみると、県の就学相談の前には、私たちの方向は決まっていたように思える。
さて、その小学校の校長先生との面談の日。
私とゆうきも、緊張の中で小学校の門をくぐった。
忙しい中、園長先生も側についていていただき、保育園での生活状況などを詳しくお話していただいた。
また、校長先生との対話中は、落ち着きのないゆうきを、園長先生がしっかりサポ−トしていただいた。
校長先生は、心の広い方で、私たちの前の扉を開いていただいた。「いつでも学校はオ−プンですから、 何でも話に来てください。
いつでも、ゆうきちゃんを連れて遊びに来てください。」と。
それから、私とゆうきは、校長先生の言葉に甘えて、時々、学校の雰囲気になれるために学校を訪ねました。
2回目の時、「もし、ゆうきちゃんがK小学校に入学されたら、この先生が担任されることになるでしょう。」 と1人の男の先生を紹介された。
次回の訪問から、その先生とコミュニケ−ションを取り、先生もゆうきとかかわりを持つようにしていただいた。
何度か、先生のクラスにもお邪魔するようになり、ゆうきは、すっかり小学校の特殊教育クラスに溶け込んでいった様子だった。
また、小学校を訪れた際の一人一人の先生方の対応にも心暖まるものを感じた。
私は、ゆうきが、この小学校へ行けるためには、こちら側もそれなりに自立心を持たせ、学校側の負担をなるべく少なくしなけれ ばと思い、日頃の甘えた生活に、私自身も意識的に対処しようと考えた。
そうしている内に、最後の就学相談が「I」養護学校で行われた。
簡単な判定と日常のことを聞かれる。
「ユニ−クなお子さんですね。」係の先生の印象的なお言葉だった。
養護学校の先生は、「多分、普通の小学校の特殊クラスならいいでしょう。」との嬉しい判断。
私たち親子は、その日を待つことになる。
そして、今年の2月、K小学校入学決定の通知が届いたのだ。
何と言っても、昨年はあっという間に時が過ぎたような気がするが、ゆうきの就学について早い時期から、行政と 学校に理解を深めていただいたことで、心強いものがあったし、結果として良かったと思っている。
入学式では、昨年からかかわりを持っていただいた、あの特殊クラスの先生にしっかり手を握られての入場であった。
各先生方のやさしい眼差しがひしひしと感じられ、私は、早くから先生方とのふれあいを持って良かったと思った。
入学式から1カ月が過ぎた今、普通学級と特殊クラスとの間を行ったり来たりの毎日であるが、本人はの びのびと楽しく過ごさせてもらっている様子。
今では、2人の担任の先生による愛情たっぷりのゆうきの行動日誌を見るのが、唯一、私の楽しみになっている。
これから先、ゆうきにどんなドラマが生まれるかはわからないが、学校と家庭が一体となって、良い方向 に進んでいけるよう努力していこうと思っている。