初めてのテスト 2007年7月13日
6月に中学初めてのテストがありました。 小学校でもテストはありましたが、順番が出てはっきりする、なんだかおどろおどろしているテストは初めてです。 点数は全く気にしていなかったのですが、試験中に他の子の邪魔になる事を心配していました。
テストも終わりそろそろテスト用紙が戻って来る頃だよなあーと思っていましたが
何度も言ってやっと何枚か持ってきました。 「わかっとるさー0点はよかけん。名前ばきちんと書かんといかんよー。」と私。
数日後、担任からテストの成績表を戻すように言われ、部屋を探すとありました。
ドキッとしました。その悲しそうな顔に。 「大丈夫、よかよか、0点でもよかよ。名前ばちゃんと書けば・・・。」
それしか 言えませんでした。
小学校の時は、0点でも花丸でした。
数日間、自分なりに答えを探してみました。
撥ねる・・・はじきとばす。基準にあわないものを除去する。
私ももし彼の立場ならなんだか解らないけど多分悲しいと思うだろうと思った。 0点は0点だししょうがないけど、同じマルでもちょっと花びら足してくれれば、6歳児と同じ 知能の彼が悲しい思いをせずに済むのになーと、いつになく気持ちが沈む母でした。 いつか 先生方と話す機会があればお話するのもいいと思った。
嬉しさと切なさと交互するのねー。 中間テストの答案用紙が返ってきている。 例によって全てが0点で本人は寂しそうに見せるのであるが、その中におもしろい答案用紙があった。
数学なのだが、表は全く出来ていない0点の答案用紙なのだが、ひっくり返すと足し算の問題が書いて
あってちゃんと○が赤マジックで書いてあるのだ。 障害者権利条約で言うところの合理的配慮とは、次元が違う話かもしれないが、何とか参加させよう としている気持ちが何となく嬉しかったのである。 少しずつではあるが、先生の間でもkeiseiの存在が認められているのかなと思う。 1年生最後のテストが終わった。
1日目は「また、0点ばっかり」と悲しそうに帰ってきた。
1年間のテストの合計点数が8点だった。
漢字もまともに読めないのだから問題さえよくわからない。
健常児と同じ土俵で、しかも全く同じ条件でテストに挑んでいるkeiseiは理屈抜きにすごい。 |