み教えに聞くI(願いに応える
人生)i モード
その一つの例としまして、皆さんもご存じかと思いますが、本願寺から出しております「本願寺新報」の四月のある号に、九州の若い僧侶の方が書いておりました記事の中に、次のようなものがありました。
最近、教育の面においては大変深刻な問題を抱えているわけですが、あるお父さんが小さな子どもさんの手を引いて道を歩いていると、おそらく不注意からでありましょう、子どもさんがよそ見をして歩いている間に、道端に停めてあった自動車にぶつかってしまったそうです。
これは、よくあることだろうと思いますが、その時に、そのお父さんがどうしたかと言いますと、不注意であった自分の態度、あるいはよそ見をしていたその小さな子どもさんの態度とはまったく関係なく、こんな所に停まっている自動車がけしからんと、タイヤを足で蹴飛ばしたということが書いてありました。
つづく
浄土真宗本願寺派大谷 光真門主述
本願寺出版社刊 「願いに応える人生」より