これが基本F
病気やお金もうけなどわたくしたちが直面しているさまざまの問題は、信じたり祈ったりすることによって打開されるものではありません。
真実の「救い」とは、たとい現実が、どれほど自分の願いどおりにならなかったとしても、また絶望と破綻のなかで思案にくれるようなときであっても、なおその壁を突破し、のり超えて生きる勇気と力を与えてくれるものでなくてはなりません。
それは、絶えずわたくしたちのために願い、わたくしたちを救おうとして、はたらきかけていてくださる阿弥陀如来を信じ、その本願力の恵みのなかに生かされるという、まことの心のよりどころをもつことによってこそ得られるのであります。
それがそのまま仏のさとりをきわめていく道を進むことになるのであります。