第1021回 無くして はじめて  〜有り難さに気づく〜

 
平成24年 8月 16日〜

 大水の中を無理して走ったせいか、もう耐用年数が来たのか、暑い中に
車の空調が、まったく動かなくなりました。

数日に一回、ファンが回らなくなることは ありましたが、
しばらくすると回復して、涼しい風を吹き出してくれていました。

最初に症状に気づいたころ、自動車整備工場に行きましたが、そのときは
問題は無く、普通に働いており、そのままになっていました。

お盆前、忙しくなる頃に ついにまったく動かなくなって慌てました。
故障した初日は 長距離の運転でしたので、外気が入り スピードが

落ちない限り、耐えられない暑さではありませんでしたが、近距離を
走ることになった時に まるで地獄のようで 座席、背中 顔 手と
からだ全体から 汗が噴き出してきます。

お盆休み前、整備工場で代車を借り修理をしてもらい助かりました。

日ごろ当たり前になっているものも それが使えなくなると、はじめて
その有り難さに気づくものです。

 同じように、日ごろ接している大切な人も、その有り難さ尊さに
ほとんど気づいていませんが、それを無くした時にはじめて気づくものです。

若さも健康も、無くしてから有り難さに気づくものですが、もっと早く
それに気づくことが出来れば、人生はもっともっと 素晴らしいものと
なることでしょう。

修理が出来た車で 涼しい風を受けながら 思いました。

今 自分の周りにあるもの 友人も家族も 健康も いかに重要であるかを
気づき味わうことが出来るよう、先輩たちは、南無阿弥陀仏を残して
頂いたのではないのか。

南無阿弥陀仏に出会うことで、いち早く
 その有り難さに気づかせようと、
自分の失敗を、子どもや孫には
 させないようにと、お念仏の教えを
受け継いでいただいたのではないかと、味わっています。

少しでも早く気づいてくれ、一つでも多く感じてくれと お聴聞を勧め、
それを繰り返すことで 多くのはたらきかけを 感じ取り、味わうことが

出来るようにとの願いではないでしょうか。

仏さまのお話を お聴聞することで 少しづつ一つづつ、気づき始めることが
出来るようになっていく。
感受性が育っていく。

そして、私の周りにあるものを、客観的にもう一度見直すことで、
私の人生は ひと味もふた味も喜び多い豊かなものに 変化して

いくのではないでしょうか。

人生の喜びを、生きることの有り難さが確認できるのではないでしょうか。


妙念寺電話サービス お電話ありがとうございました。

次回は、823日に新しい内容に変わります。

         


           私も一言(伝言板)