日本笑い学会
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学問の世界では、学会という研究の組織がありますが、
笑いの学会というめずらしい学会があるそうです。
お医者さんで日本笑い学会の理事である、
昇(のぼる)みちおさんのお話しを聞きました。
その日本笑い学会は、笑うことが医学的にどんな
効用があるのかを研究し、前向きで楽しい生き方を、
普及しようとする学会だそうです。
笑うことは、どんな効果があるのか。
人間が笑うことは、体の中でどんな変化が
あるかの実験が行われました。
体の中にはガン細胞をやっつける、免疫とう力があります。
白血球のリンパ球の中に、
特にガン細胞を専門にヤッツケる、天然の殺し屋、
キラー細胞というのがあるそうです。
この細胞は、人間が大笑いすると、なんと30%も増えると
データーが得られたそうです。
体の中の細胞は、60兆という驚くべき数があります。
細胞分裂の最中に必ずおかしな細胞ができてくるものですが、
その中で最もおかしいものの代表が、ガン細胞です。
このガン細胞は、誰でも、みんな、
なんと一日に5000個もできているのです。
一生涯で、ガン細胞は、1億個も出来るそうですが、
これを、笑らいの多い人は、絶えず撲滅して
行く働きが高いといいます。
体は、落ち込んだり悲しんだりすると、
抵抗力が落ちるものですが、逆に希望をもち、
笑いながらの生活は、抵抗力を増すといいます。
医学の世界では、笑うことは健康にいいということが
証明されているようです。
その理由の一つとしては、笑いは、連続して息を吐き出す
ことであり、腹式呼吸の連続であるといいます。
これとは逆に、泣くというのは、息を吸うことです。
笑うことは、腹式呼吸で連続して、体のすみずみまで
酸素が行き渡たらせる効果が大きいからだろうといいます。
浄土真宗で、毎朝のおつとめで正信偈を大きな声で
読むことも、体のすみずみまで酸素をおくりこむことであり、
大声で笑うのと同じ効果があるのではないでしょうか。
それとともに、いくつになっても、新しいことに挑戦すると、
脳細胞がどんどん若返ってくるということです。
神経細胞というのは、20歳過ぎれば、一日に20万個づつ
死に絶えていくもの。
それでも知的なこと挑戦していくとか、面白いことに夢中に
なっていると、いつまでも若々しさを保てるのだそうです。
お念仏を喜ばせていただいている私たちは、
お浄土で阿弥陀如来と同じさとりと、力を与えていただき、
永遠の喜びをえられるのです。
どんな苦しい辛い出来事に出会っても、
積極的に立ち向かって、笑い声の多い、
お念仏の生活をしたいものです。
妙念寺電話サービスお電話ありがとうございました。
次回は、7月17日に新しい内容に変わります。
( 平成 9年 7月10日〜 第233回 )