神が望むことを

 
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運動会の季節ですが、スポーツ好きの子供にとっては、
楽しい季節でしょう。将来の希望を聞くと、サッカーの選手や
野球の選手などになりたいと答えることでしょう。
 
スポーツの苦手な子供は、どんな夢でしょうか。
戦争後のこの数十年の夢は、もうかる仕事、経済的に
有利な仕事を夢みたのではないかと思われます。
 
いい家に住んで、いい服を着て、美味しいものを食べたいと、
物質的な豊かさを求めてきたことでしょう。
 
現代の子供達は、果たして、どんな夢をどんな将来を
夢見ているのでしょうか。
 
あこがれ、目標、目指す方向がどちらを向いているかで、
毎日の行動や、生活が変わってくるものです。
 
教育者になろうとしている人は、いつも子供のことが
気になるでしょうし、歌手になろうとしている人は
いつも声の出し方や、音程のことが気になるでしょうし、
好きなこと目指す方向で興味のもち方もさまざまでしょう。
 
阪神大震災の後、ボランティアへの関心が高まっていましたが、
今度マザーテレサさんが亡くなったことで、その輪は広がりそうです。
 
マザーテレサさんのお母さんは、常日頃、言っていたのは、
「大切なのは貴方がやりたいことを知ることではなく、
神様が望まれることを知ることです」と
いわれていたといいます。
 
また、豊かな国、アメリカを訪れたマザーテレサさんの言葉に、
 
「この豊かなアメリカの国にも貧しさがあり飢えがあります。
  一切れのパンを求める飢えた人はいなくても、もっとも飢えた
  人がいます。それは孤独に悩む人びとです。
 
 
 
  最も恐ろしい病は、先進国にある孤独です。
  社会から弾き出された人びとです。
  ハンセン病や結核を治す薬はできました。
 
  しかし、人から要らないと思われている人びと、
  多くの人の孤独を取り去るのには、進んで差し伸べられた
  手と、愛する心しかない 」 と。
 
ボランチィアと言う言葉は、キリスト教の方々の言葉のようにも
聞こえますが、実は仏教でも大変大事にしてきました。
 
特に、浄土真宗の報恩感謝の生活というのは、
仏様の御恩を感じたら、その気持ちを素直に表現し、
お念仏と共にお返しすることをしてきたようです。
 
一生をかけたボランテイアが出来る私たちではありませんが、
阿弥陀如来の願い、すべての衆生を救わねばおかぬと、
働きづめの阿弥陀如来の方向を理想とする生き方と、
自分の欲望、自分の幸せだけを願う、生き方とどちらに目標を置き、
どの方向を理想とするかで、私たちの生き方は
変わってくるものでしょう。
 
南無阿弥陀仏のお念仏の生活に喜びを感じたら、
その喜びの気持ちを素直に表す生活を送りたいものです。
妙念寺電話サービスお電話ありがとうございました。
次回は、10月2日に新しい内容に変わります。
 
 
                ( 平成 9年 9月25日〜 第244回 )